本

エッセイ

『田舎でロックンロール 奥田 英朗』は音楽的な描写が面白かった

『田舎でロックンロール 奥田 英朗』は当時のエピソードが多くそれで楽しめる。あと描写が独特なのが良い。作者はロック大好きが高じて音楽評論家を目指していたとか。なので描写がそれっぽく音楽評論などに縁がない僕にとってとても面白く感じた。
小説

『舞台 西 加奈子』は乗り甲斐のある小説|主人公は僕って人多そう

『舞台 西 加奈子』はテーマが乗り甲斐でストーリーが太宰治リスペクト、キャラクターが僕。……これ僕じゃん! って人多そう。自分を監視して、勝手に小説化したな! なんて言い出す人が現れないことを切に願うレベルで心当たりアリアリ。
ノンフィクション

『世紀末の隣人 重松 清』が見事な重松節|わかったっぽい感じ

『世紀末の隣人 重松 清』の重松節とは、理解あるげな国語教師。生徒に寄り添い、「わかってるよ」なんて言って歩み寄るオッサン。でも生徒に拒絶され、唖然とする中年。「テメェなんかにわかってたまるかよ!」くらい言われて、殴られても良い。
小説

『植物図鑑 有川 浩』はスイーツ成分と貧乏成分タップリでバリウマ

『植物図鑑 有川 浩』はストーリーがイチャラブでテーマが野草食。よく少年漫画でさえない主人公のラブコメがあるがそれの男女逆バージョン。等と文句を書こうと思ったのだが僕の目がおかしかった。粉うことなき名著。野草食が素晴らしい。
小説

『月兎耳の家 稲葉 真弓』は文章が魅力的で感想文書けない

『月兎耳の家 稲葉 真弓』はストーリーが不思議でテーマが秘密。まず文章が魅力的だ。最近のオシャレっぽい小説の文章も良いがそれにはない落ち着きと凄味がある。ちょっとした情景描写が心地良くそれを楽しむうちに不思議なストーリーが展開していく。
小説

『ヴィヨンの妻 太宰 治』は相変わらずのダメ人間|期待裏切らない

『ヴィヨンの妻 太宰 治』はストーリーがダメ人間あれこれでテーマがダメ人間。そればっかじゃないんだよ。トカトントンとか母とか超イイと思う。でもこの本を読んだらやっぱりダメ人間について考えたくなる。自分はダメ人間、と思う人は太宰治を読むべき。
小説

『斜陽 太宰 治』で和風貴族について考えた|昔々の話とは思えない

『斜陽 太宰 治』はストーリーが没落貴族の崩壊物語でテーマが貴族。日本人は今貴族状態だ。生まれた時からかなり有利。その有利さをもって自分を磨こうとするか? 先祖から受け継いだアドバンテージを有効に使えるか? ……何となく嫌な予感がする。
小説

『人間失格 太宰 治』はもはや文学がどうのとか言ってられない衝撃

『人間失格 太宰 治』はストーリーが破滅型ダメ人間物語でテーマが人間失格。太宰治の自伝的要素があるとかで衝撃。太宰治のような人間にならないには? あるいは、こういう人間に引っかからないには? が気になる。もちろん自分自身も子供も。
小説

『太陽と毒ぐも 角田 光代』で母親が鋭すぎて悔しい|許容範囲問題

『太陽と毒ぐも 角田 光代』はストーリーが恋愛ズレズレ物語でテーマがズレ。別に恋愛に限ったことじゃないけど感性にズレがある人ってのはいる。けっきょく合う合わないの問題だけど重要。最終的にはどこかで許容するしかない。その許容ラインが難しい。
小説

『カナスピカ 秋田 禎信』でコミュニケーションって難しいよね

『カナスピカ 秋田 禎信』はストーリーが出会いと成長物語でテーマはコミュニケーション。会話のズレ具合と四苦八苦が面白い。それも当然で、二人は全く異なる文化的背景を持っているのだ。その難しさをクリアするのは異なる文化を尊重する寛容さだろうか。