『超人計画 滝本 竜彦』で誰が何と言おうが小説家は超人だと思う

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2017/2/15)投稿記事の修正転載です

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「超人計画 滝本 竜彦」で誰が何と言おうが小説家は超人だと思う(2017/2/15)

エッセイってはっきり書いてあるのでエッセイなんだろうが不思議な本だ。エッセイだなんてのは独特な価値ある感性の作家が面白切り口で考えを披露する、的なものだと思っている。考えの内容は日々の出来事とか旅行ってところが一般的か。

しかしこの本では次の作品が書けないからエッセイでリハビリする、という世間の認識からズレた目的で始まる。しかも脳内彼女とか出てくるし。でもどこか懐かしい。気が付けばこの文章は2000年前後のネットの感覚なのだ。

そんな懐かしい雰囲気で話は進み、しかしエッセイとは言っても続き物である。あー、これは最終的に作者が成長し父にありがとう的な大団円を迎えるのか、と思ったのだが。まあ小説じゃないので良いのだがいくらエッセイとは言え終わり方の中途半端さが気になった。

それにしても作者が何と言おうが小説家は超人だと思う。話を一つ書き上げるだけでも大変なのだ。しかもそれが面白くて賞を取る、本が出る、となれば超人以外の何者でもない。

僕も、小説家になりたい! などと言っているが今までに書いたのは100枚に満たない短編が1つとショートショートが2つだけ。短編の方は書いただけで力尽き推敲も中途半端だった‥。当然賞にはカスリもしなかった‥。今度こそ!と思いつつもそろそろ4年経つ……。

……えっ!? 4年も経つの!? その間ほとんど何もしてないの!? と自分でも驚くほど敷居が高いのだ。世の中色々な事の敷居が低くなっている。原稿用紙に小説を書いたら僕みたいに字のヘタな人間は読み返そうとしても読めない、マジで。添削が大変。賞に送っても読んでくれない。

でも今はパソコンがある。商売だってスマホでやってまーす! って人は一杯いるし調べものも習い事も昔に比べれば容易だ。そんな世の中ですら筋の通った話を書くのは大変だ。さらにスタート時の敷居が低ければそれだけ軽い気持ちで取り組む人も増え逆に成果を上げるのが大変なのでは。

ってことで賞を取るのはやっぱり大変だ。そんな中で作者はしっかり成果を上げている。たとえ過去の変なエピソードを披露してもいかがわしい企画をボツにされても超人としか言いようがない。っていうか作家って変人多いし。超人と変人は紙一重、あるいは重なる部分が多いのでは。

この本自体は懐かしい気分に浸りながら小説家の怪しげな生態と苦悩を垣間見る事ができて面白かった。2000年前後のネット文章が好きな人におススメ。

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