*「晴耕雨読その他いろいろ」(2018/3/9)投稿記事の修正転載です
「天盆 王城 夕記」は一気読みの面白さだった(2018/3/9)
ストーリーが中華風将棋っぽいゲームでテーマが血筋、だろうか。将棋とか囲碁とかカードゲームとかそういうのの小説や漫画は結構多い。大抵主人公はそのゲームが大好きで努力を努力と思わないほどの天然系。でも実は努力家肌というよりは天才肌じゃね?みたいな感じの。
この話ではそこに中国風異世界の面白舞台設定が加わっている。さらに主人公の家族の独特さと支配者の血統的な素性の話がポイントとなってくる。雰囲気としては少年漫画的だ。
これくらい面白い少年漫画だと大人の事情で終了が延期されてしまい新章では主人公の生まれが明らかに‥、とか蛇足が追加されたりする。この話はそういうのが一切なくかなり潔く終わっている。読み始めたのが夜寝る前で翌日の午後には読み終えていた。
休日だったとはいえ正味一日かかっていないのは最近の僕としては珍しい。それだけ没頭して読んだ面白い話だったって事だ。その反面違和感があったのはなんでだろう。面白い漫画を読んだ後のような面白い映画をみた後のような不思議な気分だ。
面白いのは確かだ。王道を抑えつつも独特な面白要素が加わっていてキャラクターも背景も魅力的だ。ストーリーが面白いだけではなくこの話にはテーマがしっかりある。色々考えた結果僕がこの本を気楽に読み過ぎたせい?という結論に落ち着いた。
この本はともかく読みやすくホイホイ読み進めてしまった。面白い漫画や映画が視覚的に物凄い量の情報を提供してくるのに似ていたのでは。結果として僕は提供された情報を咀嚼せずに表面だけさらっと撫でて進んで行った。だからしっかりしたテーマがあるのに違和感に繋がったんじゃね?
これはとても難しい問題だ。読書の達人とかだとサッサか読み進めても高い情報処理能力で中身を咀嚼できる。あるいは独特の嗅覚でポイントを見極め読み込みに緩急をつける事ができる。でも世の中には僕のような読書の素人みたいな人間の方が多い。
そういった人間に対してこの本のようにスピード感のある話を展開するとなんか違和感が‥、とか言われる。反対に素人の処理能力に合わせて書くとスピード感が‥、とか言われる。我ながらワガママだ。一体どうしろと言うのだ。
そういうワガママな素人の相手もきちんとしなければならない、プロの作家は大変だなぁ、と思いました。ともかくスピード感があってかつ面白い話を読みたい人におススメ。
↓謎の噂って色々あるよね。真相究明は面白いに決まってる。

↓自分の家の常識って疑えない、疑いようがないよね。

↓利己主義がなくっちゃそれはそれでツマラナイ。



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