『伊勢丹セラピー 小林 光恵』伊勢丹好きもそうでない人も楽しめる

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2016/9/19投稿記事の修正転載です

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伊勢丹セラピー 小林 光恵(2016/9/19)

・伊勢丹好きもそうでない人も楽しめる
「四十力」に共感
・後半投げやりな感じがする

治療、というと大げさだが大抵の人間にとって買い物はリフレッシュの一つだろう。実際に買わずにウィンドウショッピングだけだとしても興味のある商品を見て回るのは楽しいし、吟味した上に購入するのであればなお嬉しい。

お気に入りの店、ってのもあるだろう。大抵は近所のカンタンに行ける店であり何故かよくわからないけどそこにいるだけで楽しい。ここのところが難しいのだが行きやすさと楽しさ、という2つのパラメータのバランスが取れていないといけない。

2つとも兼ね備えた店があるのはラッキーな事であり、作者の場合は新宿伊勢丹。ここら辺は東京人の特権というところか。新宿伊勢丹には行ったことがあるかもしれないが記憶にない。

おそらくよく行く人にとっては共感できるポイントが沢山ありもっとこの本を楽しめるのだろう。僕だって浦和イトーヨーカドーの本でエスカレーターが遅く、乗った瞬間違和感が凄い、等と書かれたら絶対に強く共感できて面白い。

でもまあ知らなくたって身近に置き換えれば良い。僕の場合行って楽しいのはホームセンター、雑貨屋、本屋、電気屋、おもちゃ屋、だろうか。

お気に入りの店舗で言うとホームセンターならさいたま新都心のビバホーム。正直近所のシマホの方が近いので利用頻度はそちらが上なのだが楽しさで言ったら断然新都心ビバホーム。パン屋もおいしいし。

雑貨屋他ならまとめて入っているコクーンシティだ。キッチングッズやキャンピング用品も楽しいしレゴショップがありヨドバシカメラでぶらぶらできる。昔のイトーヨーカドー+昭和村+カタクラホームセンターも良かったが懐の広さで言えば現在の方が好き。

等とまあ近所の店の事となれば僕のように出不精な人間でも大抵何かしらこだわりがある。この本の作者はファッションや食べ物にも敏感っぽいので店に対するこだわりも大きいだろう。そのこだわり、というか愛着を持って新宿伊勢丹の事が語られている。

でもそれだけだと単なる観光ガイドブックだが作者独特の面白い目線が加わる。中でも共感したのが「四十力」。僕もそろそろ四十台に突入するが明らかに世の中全体に慣れ、余裕が出てきている。

例えば昔に比べ知らない人と容易に話す事ができ、オジサンオバサン的能力が向上している。二十代の俺もう大人だしー、って背伸びした慣れでもなく、三十代の俺もいい年だな、って今気が付いた慣れでもなく、四十代には開き直った感がある。まったくもって共感だ。

残念なのは後半何だか投げやりな事。途端に一つ一つのエピソード、持論の分量が少なくなり次から次へと話が変わる。もうちょっと考えを練って考察を深くしてから書いた方が良かったのでは、と思ってしまう。

さらに言うと自分に置き換えて考えるのが苦手だと全然知らないデパートの話なので退屈でしょうがない。っていうか僕が最初そうだった。最近本を楽しんで読むスキルが上がった気がする。

新宿伊勢丹が大好き、作者のファン、買い物好きだから他の人の買い物間に興味ある、四十力が面白そう、って人にオススメ。

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