『いまだ、おしまいの地 こだま』で人間ってしぶといなって思った

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「晴耕雨読その他いろいろ」2023/4/7投稿記事の修正転載です

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「いまだ、おしまいの地 こだま」で人間ってしぶといなって思った(2023/4/7)

久しぶりのエッセイ。テーマはおしまい。おしまいって言いながらもしぶとく、人間って強いんだか弱いんだかわからないってつくづく思った。

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エッセイってムズイよね

エッセイはムズイ。吉田兼好とかみたいによっぽど伝えるべき高尚な考えがあれば良いが、たいていそんなのない。だからこそ特に最初の頃、作者のキャラ勝負になるって思ってます。

普通のことも作者フィルターで面白おかしくなる。すると面白いことが寄ってくる、みたいな。おそらく一回軌道に乗って、面白いことが向こうから来るようになれば夢のような仕事なのだと思う。

椎名誠とかそうだよね。『哀愁の街に霧が降るのだ』なんて旅行記とかガンガン入って来るし。あとは吉田修一とか、林真理子とか作家として体験した普通の人は一生ないようなことを独自目線で面白おかしく書く。完璧な合わせ技だ。

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この本の場合

この本の場合そんな華やかさはない。その点では西村賢太とか太宰治的。……エッセイ読んだことあったっけ? いずれにせよ破滅的なレア体験がスタートになってる気がする。

なにしろ本人も旦那さんも問題を抱えていてかなり大変そう。はたから見れば大きな問題であり、そうならないように願うばかりの状況。それでも作者はうつむかない。

人類滅亡直前で大変な状況になったらどうするか? あんまりにもキツそうで自殺を試みるかもしれないレベル。それでもある程度順応して何とか生き延びようとして、楽しみを探すのが人間のしぶとさなんだと思う。

そもそも作者は弱いんだか強いんだかわかんないところがある。ネット大喜利で活躍し、オフ会に行ったりとアクティブだ。このしぶとさが作者の強みじゃね?

気になったのは雰囲気の変化。前半はエッセイ的な感じを探り、面白エピソードを工夫してる様子。後のほうになると「風景と答え合わせ」とか好きなことを書いてるイメージ。こういう独特の着眼点を掘り下げ育てていくのが、上手なエッセイストなんだろう。

同じようにしてお話に乗っければ小説になるのかも。などと今日も勝手にアレコレ考えた。基本笑って、ある意味考えさせられて面白い本でした。

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