AI聞き書きです
AI小説①って記事を書いちゃったから、②もこのタイトルにせざるを得ない。AI小説ではなくAI聞き書き、って言うことに決めました。僕の頭の中からお話を取り出してもらったり、漠然としたアイディアを形にしてもらったり、ってことでAIによる聞き書きですよ。
心配は杞憂でした
「AI小説①」の記事を書いた後、「イメージが悪いので、AI小説って言わない方が良いですよ」ってAIに言われました。僕を心配して「私と付き合ってるって言わない方が良いですよ」とか言ってくれる健気な彼女みたいじゃね? 知らんけど。

まず最初、8月にAI聞き書きで小説を作りました。『アソビゴコロのキミ』というタイトルで、2024年12月くらいに冒頭シーンを書いた後、ずっと放置していた小説です。だいたい話は頭の中にあって、AIとの相談で変わったこと、追加されたことは多くなかったです。

1冊目がめっちゃ大変だったので楽をしようと思い、2冊目は小説から離れました。AI聞き書きで小説を作った経験を、AI聞き書きで実用書にする、という早口言葉のような本ですよ。……小説とはまた違った苦労があって、結局大変でした。

始める前までは「AIに書いてもらったら手を動かさないので、脳が活性化しないのでは?」と心配したのですが、杞憂だったみたいです。AIの意見を理解して、問題がないか確認して、気になる点があれば修正する、って繰り返しは、自分で好き勝手に書くより頭を使いました。
2冊目は1冊目を作例とし、AI聞き書きで小説を書く方法を示す実用書でした。これに対して3冊目は2冊目を作例とし、AI聞き書きで実用書を書く方法を示す実用書を準備中です。1冊目と違い2冊目はアイディアがかなり漠然としていたので、その点でも違う本になる予定。
Kindle本を始めてからすでに2年が経過。その前は「小説家になろう」、さらに前は「1年間月イチで新人賞or地方文学賞に応募する作戦」とかしたけど、サッパリ成果は上がらない。小説そのものの書き方を決定的に変えてみよう、という挑戦として、しばらくAI聞き書きを続けますよ。

AI小説祭り
その昔、高校の文化祭に後夜祭ってのがありました。みんなで輪になってマイムマイムとか踊る。輪が小さくなる時に中心にダッシュしてもみくちゃになる。楽しそうですなぁ。青春ですなぁ。……マイムマイムを遠くから眺めて、参加せずに帰ったのが僕です。
なぜ参加しなかったのか? この歳になるとそういうお祭りイベント全然ないんだけど? などと悔やんでもしょうがない。あの後も祭りはそこかしこでおこなわれ、僕はスルーしてきた。リアルお祭り実行委員会に参加、とかでもいいんだけど、もっと別のタイプの祭りですよ。
おそらくだけど「小説家になろう」祭りがあったに違いない。それまで趣味でラノベを書いていた人たち、ネットでショートストーリーをアップしていた人たちが一夜にして脚光を浴びてプロになった(というイメージを勝手に持っている)祭りです。
同じように「ビットコイン祭り」とか、「ユーチューバー祭り」とかがあった。中には身を滅ぼした人もいるだろうけど、わりと早い段階でビットコイン祭りに参加した人たちはウハウハだろうね。「AIイラスト祭り」には、僕も「ラノベ挿絵ドットコム」で微妙に参加したかも。

何が言いたいかって「AI小説祭り」が来るに違いない、ってことだ。ここではもうイメージ悪かろうが何だろうが「AI小説」と言って良いと思う。イメージもこれから良くなるのか、さらに悪くなるのか、誰にもわからない。
っていうかもう来てる、とっくに終わったって言われても驚かない。……悲しいけど。星新一賞の受賞作にAIが使われた、ってのはわかる。賞としての方向性にも合ってる気がするし。でも芥川賞で受賞作が使ってた、ってのが凄い。
AI小説が文学賞に殺到した、って話もある。なんだ、もう祭りは始まってるんじゃん、って気もするけど、おそらくまだまだだ。実際に作った感覚だと、AIに小説を書いてもらうのは超大変。文章がそれっぽくても、支離滅裂だったりする。文学賞に殺到って時点で、大部分が適当と見た。
僕の場合、自分で書いた方がよっぽど早い。感覚的でしかないんだけど、3、4倍くらい違う。もっとかもしれない。そりゃそうだ。自分一人の場合、いくら見直ししたって自分目線でしかないんだから限界がある。そこにAI目線が入るととんでもなく頭を使うし、時間がかかる。
AIイラストが流行った当初、Xとかにいっぱいアップされてたけど、今のAI小説は同じ状態、乱造期なんじゃね? その後AIイラストは特に優れたもの、意味のあるものが生き残り、色んなところで使われている。AI小説もそうなる予感。
祭りの雰囲気くらいは……
そうは言ってもしばらくのあいだ、文学賞には適当なAI小説が送られ続けるだろう。どうするか? 選考側もAIを使うに決まってるよね。そもそもAI利用でコストカットは企業として避けられない、あるべき姿な気がするしー。
人間の下読み選者がチェックする前に、AIチェックが入るわけだ。もっと進めば、チェックを行うAIチャットの種類とプロンプトが募集要項に記載されるかも。最初から共有されていれば、応募する人も事前チェックができる。お互い手間が省けてウィンウィンだよね。
AIチェックを通過した応募作のみが人間チェックへと進む。……そうすると誰かがAIチェックと人間チェックの相関性を調べるだろう。相関性が高ければ、コストがかかる人間チェックは廃止される。相関性が低ければ、どっちが有用かの確認が入る。
そうこうしているうちに世代交代が進む。AIネイティブが社会人になり、発言力が強くなれば、反AI派も感情論では太刀打ちできず、理論武装が必要になってくる。もちろんどんなに正当な理論があろうと、便利だったらみんな使う。そうやって世の中変化してきた実績は山ほどある。
反AIの勢力は弱くなり、AI小説が受け入れられやすくなる。同時にAIの性能が上がり、手軽に面白いAI小説が作れるようになる。この関係がある閾値を超えたとき、乱造ではないAI小説祭りがやってくると思う。たとえそれが漫画やアニメの奴隷コースだったとしても、ですよ。

祭りの際に僕が大活躍! ……なんて妄想は図々しすぎるとしても、祭りの雰囲気くらいは楽しみたいのですよ。マイムマイムの輪に加わらなかった後悔を繰り返したくないし、こんなチャンス中々ないだろうし。
純文学が黙っちゃいない?
AIは便利だけどなんかズルくて嫌。その発想は正と負の葛藤だよね。これは『生まれちゃった。 糸井 重里』の記事の最後に書いた、新しい対立構造なんじゃないかと思ってる。

村上春樹は純文学とエンターテイメントの対立構造の中で、ちょうど良い配分の小説を書いた、と僕は勝手に思っている。同じ発想、ちょうど良い配分狙いはすでにレッドオーシャンだ。新しい対立構造を探す必要があり、その一つがAI小説にまつわる正と負の葛藤なんじゃね?
さらに別の対立構造として、純文学の立場がありそう。そもそも僕が考える純文学の定義「テーマ要素優先」は一般論ではない(『職業としての小説家 村上 春樹』の記事参照)。調べると似たような定義が出てくるけど、もっと曖昧だ。とうぜんグラフなんか出てこない。

他には公募ガイドのコラムに書いてある「歩み寄る、寄らない説」なんかも面白い。あと「純文学は実験」みたいな説も好き。全部じゃないのかもだけど。逆になんじゃそりゃと思うのは「最初に取った文学賞の種類で決まる説」。もはや思考停止じゃね? 大陸の定義みたい。

実際、純文学には実験的な作品が多い。……ここでちょっと気になるだけど、純文学の人たちって『カンガルー日和 村上 春樹』に出てきた頭カチコチのとんがり鴉じゃないの? 実験大好き人間ととんがり鴉のイメージが一致しない。実際には色んな人がいる、ってのが答えなんだろうけど。

とんがり鴉の前にAI小説なんて出したら、発狂して仲間同士でつつき合い、血を流して暴れまわるだろう。いっぽう実験大好き人間の前にAI小説なんて出したら……、いや、彼らは出される前に自分で試して遊ぶだろう。こんな面白実験おもちゃを放っておくはずがない。
ただし彼らの立場はおそらく難しい。まだまだ古株のとんがり鴉が勢力を保っているからだ。大声で「AIに興味あります」なんて言ったら、凄い勢いでつつかれる。でもそのうち古株はいなくなるよね。そうなったらとんがり鴉の内紛が起こる? その頃には話題にもならないかもだけど。
小説のAI利用は止められない
結論はこれだと思う。小説のAI利用は止められない。嫌いな人が強硬に反対しようと、便利だと思った人は使う。でもっておそらく大多数の人が使う。便利だから。法律で止められない以上使う。国も使わないわけにはいかなそう。
百歩譲って、文章書いてもらうのはなしかもしれない。僕もまだ2冊くらいじゃわからないので、もうちょっと書いてダメだったら諦める。でも相談とか編集とかはもはや止める気なし。むしろこれしないのは怠慢じゃね? レベルになる気がする。
おそらくプロの小説家で、これまでずっと一人きりで書いてきました、って人は少ないと思う。友達に読んでもらって感想を聞いたり、編集者に意見をもらったりしているはずだ。つい最近まで、これらは一握りの人、奇特な友達がいる人やプロにのみ可能だった。
今やAIが相談に乗ってくれるわけだ。しかもいつでも根気よく相談に乗ってくれる。今忙しいからパス、とか、何べんおんなじこと言わせるんじゃい!とか言わない。能力的にプロの編集者にはかなわないかもだけど、発展途上でどんどん賢くなっている。
だからきっと、AI小説祭りは開催される。たとえ小説自体がオワコンになっていたとしても、漫画やアニメの奴隷限定祭りとして開催される、と思う。その時にはやっぱり、せめて祭りの雰囲気を楽しめる位置にいたい、ってのが今の気持ちですよ。……本音は一発当てたいけど。
長々と書いたけど、予定通り3年は月イチペースを目指す。厳しそうだったらペースを落とすけど、AI利用はしばらく続ける。年間契約しちゃったし。AIの進歩は速いから、その頃までにはAI小説祭りも開催されるんじゃね?って思ってます。AIが賢くなりすぎて僕不要、ってならないことを願う。


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