『友の墓の上で 怪異名所巡り 8 赤川 次郎』が水戸黄門的安定感

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2022/12/9)投稿記事の修正転載です

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「友の墓の上で 怪異名所巡り 8 赤川 次郎」が水戸黄門レベルの安定感(2022/12/9)

ストーリーが幽霊バスガイドでテーマが伝えたいこと。キャラクターは霊感バスガイド。テーマも何もないのかもしれないが赤川次郎の安定感が最大のテーマでは。

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霊感バスガイド、とはキャラが弱い。我ながら大御所によくそんなこと言うな、って感じだけど、正直そうじゃね? これが四、五十年前なら「なにそれ? 興味ある!」だったかもしれないけど今となっては弱い。しかしそれを補って余りあるほど赤川次郎本人のキャラがたっている。

だって赤川次郎だよ? まだ書いてたんだ、ってほど伝説の人じゃね? ということで安定感すごい。なんかアレだよね。星新一とかみたい。N氏は世紀の大発明をした、とか悪魔があらわれた、とかそんなサラッととんでもないことが起きるみたいな調子で普通に幽霊が出てくる。

ここでは発明とか、悪魔とか、幽霊とか関係ない。それを前提としたうえで星新一を楽しみ、赤川次郎を楽しむ。つまりはそういうこと?

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サザエさん化可能?

ちょっとここで気になった。小説にサザエさん化はあるか? マンガ、アニメの世界では不動コンテンツ化し国民的になったものがたくさんある。サザエさん、ドラえもん、ちびまる子ちゃん、しんちゃんとか。これらの凄まじいところは作者が亡くなっても続いているところだ。

ドラマや映画だとここまではない。2時間サスペンスとか、相棒とかずっとやってるのはあるけどどうなんだろうか。水戸黄門も長かったけどもうないし。おそらくだけど実写だと安定しないのでは。出演者が変わったり歳を取ったりで普遍化は難しい。

もともと作者の手を離れてシステム化した時点で安定するのかもしれない。作者個人の変化よりもシステム全体の変化は少なそうだし。小説でこの手のことは起こるか? 赤川次郎がずっと活躍していても村上春樹がずっと人気でもそうはならない気がする。

これって文章がもたらすイメージが画像に比べてあやふやだからじゃね? 安定生産は至難な気がする。……などと思いながらもAIだったら可能じゃね? AIに文章を書かせるお手本として、赤川次郎風、村上春樹風は興味深い。これならサザエさん化は可能では?

我ながらアホなことを考えているけど、なんとなく国民的アニメがやってるのは同じような気がする。実際、AIに誰々風新作を描かせることは可能だって聞いたことがある。小説だけではなく、絵画とかも。

考えが発散してしまって何が言いたいか自分でも不明だが、それくらい安定感があった。安心して読める一冊でした。

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