*「晴耕雨読その他いろいろ」(2019/4/5)投稿記事の修正転載です
「美しい星 三島 由紀夫」の碑文が残るのなら人類は滅んでも良くね?(2019/4/5)
ストーリーは変なSFでテーマは地球人。最近、って言っても十年以上前からだけど涙腺が緩くて困る。トイストーリーとか歌だけでダメ。その点この本の碑文はどうしようもない。なんであんな支離滅裂な事柄で人間を見事に表せるのか。バスの中じゃなければ即死だった。
この本はキャッチ性が高い。だって宇宙人一家の話だよ。NHKで夕方やってるアメリカのドラマとかアニメみたいな設定。三島由紀夫がだよ。それだけで興味津々になるのだからズルい事この上ない。そして、わー何これー、面白そー、と思って不用意に近付いた僕のような素人がガブッとやられる。
恐ろしい。やっぱりこれは羊の皮を被った狼だ。最初から狼全快で仙台一派との論争調で始まったのなら本屋の店先でパラパラめくって買わない人が多いのでは。それが興味をそそる設定なもんだからついつい買って帰って読み進めてしまう。僕なんて中古じゃない文庫買ったの何年振り?ってレベルだ。
え? じゃあ難しいとこいらなくね? って思ってしまうがそうじゃない。確かに仙台一派は何言ってんのかよく分からない。あの床屋で髪の毛切ったことあるような気がするのだが、まさかあんなこと考えてたとは。マジ卍。元々難しい話なうえに彼らの頭がぶっ飛んでるからさらに混迷を深める。
でもそれがないと碑文が出てこない。確かにあの碑文は単体でも良いが何でもない部分、例えば普通の家族団らんとかで出てきたら、ふーん、いいね、で終わってしまいそうだ。それがあの場面で出てくるから感涙モノになるのだ。
やっぱりあれだ、趣味でも何でも努力しないと分からない面白さがある、みたいな? トムボンバディルで挫折してはその先が楽しめないのだ。これはストーリー性とテーマ性の使いどころが上手いのでは。
ただ単にストーリー性重視、テーマ性重視ではなく、部分部分で意図的に比率を変える。そうすることによってジャブとストレートを使い分ける的な機甲師団戦略が可能になる。なんて考えたんだけどどうだろうね。ちょっとこれレベル高すぎて僕には全然使えませんよ。
碑文のためだけにでも文庫本一冊読む価値は十二分にある。大変勉強になりました。
↓正統派純愛ものとすれ違いは相性が良い。でもちょっと違うタイプ。

↓この軽さもまた三島由紀夫の魅力だと思うんだけどどうかね?

↓難しいのは苦手? だったらこれはどうよ?



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