『屋上のウインドノーツ 額賀 澪』で依存について考える

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2017/4/7)投稿記事の修正転載です

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「屋上のウインドノーツ 額賀 澪」で依存について考える(2017/4/7)

王道の高校部活ものがメインストーリーで依存とそこからの脱却がテーマと見た。メインストーリーの方は超ストレート。実はこの人はこんな意図があって‥、とか本当はこんな事考えてました、とか変なひねりがない。

その分だけ正に王道!という感じの青春部活ストーリーを存分に楽しめる。なのでアクが強い話が好きな人にはその辺りがちょっと物足りないかも。もうちょっと人間の狡猾な部分が見たい、そうは言っても何か思うところあるでしょ、って人には残念かもだが。

学生の頃みんなで出掛ける機会があった。その時の班にしっかり者がいて電車の路線も時間も完璧に把握してた。今と違ってちょっとわからなくなったからその場で調べる、なんてできない頃だ。物凄くありがたかった。

そして物凄く楽でもあった。自分は他の友達とおしゃべりし、後は彼について行けば目的地に到着する。彼と一緒だと楽で良いねー、みたいなことを言ったら、その友達もこれじゃイケナイんだけどね、と言っていた。

そう、これじゃイケナイのだ。何も考えずについて行くだけだとアホになる。どうも世の中は2つに分かれるとか。考えて方向を示す人間とただついて行くだけの人間と。ついて行くだけの人間はたまに文句も行ったりするが、自分じゃ何もできないのでしょうがない。

こんなことが政治的にも文化的にも今後起こっていくらしい。最近の文章だと記憶しているが、学問のすすめにも主客とかあったから昔からある問題なのだろう。よし! ならば何事にも主体性を持つぞ! と一念発起するのは素晴らしいが疲れそうだ。

おそらく自分の本当に好きないくつかの分野で主体性を発揮し、他人を頼れるところは任せてしまう作戦が良いと見た。まあそういう発想の人間は何だかんだ言って自分の好きな分野も言い訳して手を抜いてしまいそうなので、切り替えをしっかりできる意志の強さが必要そうだが。

オレ様は疲れを知らない! 何事にも全力投球! って人もいるかも。それで自爆しないなら主体性もガンガン育って素晴らしいだろう。まあ結局個性だよねー。この本の主人公は依存しまくってたら主体性が無くなった、って人。

ここまで極端な人は少ないだろうが多少なりとも覚えがあるなら共感できて楽しい。もちろん王道青春部活ものとしても良い。頑張って成長、って良いよねー。それにしても作者の経歴が凄い。作家のエリートコースって感じ。

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