『でかい月だな 水森 サトリ』は小説&ライトノベルの不思議感覚

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2017/2/7)投稿記事の修正転載です

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「でかい月だな 水森 サトリ」は小説とライトノベルを編み込んだような不思議な感覚(2017/2/7)

面白かった。話も面白かったしその存在も独特で面白かった。

昔ながらの普通の小説と最近のライトノベルの中間のような話がある。普通の小説家がライトノベルっぽさを取り入れてみたり、ライトノベル作家が小説を書いてみたり。前者は無理して若者に合わせました感があり後者は大抵どこか深みがなかったりする。この話はどちらでもない。

普通の小説とライトノベルを持ってきて2つを上手い事編み込んで1つのお話にしました、って感じがする。ただしあまりにも違和感なく合成されているので、気が付けば何か違う、って雰囲気がある。

普通の小説、の方は主人公が事件に巻き込まれ、それを受け入れつつも葛藤する、って話。オーソドックスだが魅力的なテーマだし文章が上手いので引き込まれる。

でもやっぱりちょっと退屈なのだ。それでもきっと面白くなるはず、と思い読み進めるとライトノベルが始まる。学園生活物で登場人物が特殊。

それまで普通の小説だと思って読んできた身にとってはこんな人間いるはずないだろ、と違和感が凄い。ライトノベルだと思えばゲームとかアニメではありがちなキャラ設定だが、その変化に付いて行くのが一苦労。

そう言えば忘れてたが主人公は中学生なのだ。雰囲気、考え方は20歳前後に思えるがここら辺の年齢設定の違和感もライトノベルっぽい。

でもまあ、そこは忘れることにしてライトノベルだと思って読み進める。色々と不思議な事が起こって
物語はクライマックスへ。で、最後はまた普通の小説っぽい。

読み終わり自分なりに考えてみた結果、行ったり来たりであると整理も付いたが読んでいる間は結構苦労した。この話は一体何なんだ?と不思議でたまらなかった。

ここら辺の違和感が好き嫌いの分かれるところでは。文章自体が魅力的だしそもそも行ったり来たりが斬新なので好きな人には堪らないだろう。変わった話が好きな人におススメ。

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