『帰宅部ボーイズ はらだ みずき』で自分はどうだったか気になった

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2022/10/14)投稿記事の修正転載です

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「帰宅部ボーイズ はらだ みずき」で自分はどうだったか気になった(2022/10/14)

ストーリーが帰宅部中学生日記でテーマがモヤモヤ。キャラクターはわりと王道主人公。手にとった瞬間から既視感があった。

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僕も帰宅部

図書館で気になったんだけど読んだことあるような気がして、でも気になって借りて帰った。そしたらありましたよ。

『帰宅部ボーイズ はらだ みずき』は身近な感じが魅力なのかも
『帰宅部ボーイズ はらだ みずき』は年頃の息子が問題を抱えていて、それをみて父親が自分の子供の頃を思い出す話。平凡な環境、逆に言えば身近な感じが魅力なのかも。昔を思い出した父親に成長がある、息子の問題が改善に向かう、ってのが王道な気がする。

七年以上前に、ずいぶんと上から目線な生意気記事を書いていました。繰り返し読むことはあまりしないけど昔と今とで感じ方が変わってたら面白いなー、と思って読みました。べ、べつに忘れてたわけじゃないからね!

結果的に言うとだいたい昔と同じような感想。七年前よりももっとプロってスゲーなー、って思ってるから上から目線は無理だけどね。じゃあ、ここから先が問題で今の僕はこの本から何かを学べるか? 時間をかけて読んだからには是非プラスにしたいのだよ。

僕も帰宅部だった。でも帰宅部って今考えるとムズイ。そもそも部活とは何か。純粋な楽しみ、って面と集団活動の練習、って面のふたつがあると思う。楽しみだけなら家に帰ってから本を読むなりゲームするなり好きな事すればよい。

と、思ういっぽうで、無尽蔵に時間がある中で好きな事したときよりも、部活休みとか限られた時間の中で好きな事したときのほうが充実してた気がしないでもない。帰宅部だと時間が多すぎて飽きないように過ごすのがムズイ。

時間が足りないほど趣味にのめり込めるならいいんだけど、やりたいことがない派の消極的帰宅部は時間を有効に使うのがムズイ。

集団活動は帰宅部では経験しづらい。複数で目的達成を目指すなんてあとあと絶対必要になるスキルだ。純粋な手法の問題から人間関係まで、部活で学ぶことは多そう。特に最悪な顧問、嫌な先輩、気の合わない同期、生意気後輩などなど、彼らとのコミュニケーションは将来絶対に役立つ。

だから帰宅部よりも、部活所属のほうが利点が多いと思う。

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そうは言っても

だから部活には入っとけ! とは言わない。子供たちに言うつもりもない。いくら役に立つからといってまったく楽しくなくて苦痛だったらしょうがないからだ。とりあえず軽い気持ちで入って合わなかったら早々に見切りつけて可能なら次ってみよう、って姿勢が良いんじゃね?

このあたりはより大きな戦略に繋がってくる気がする。目先の楽しみを取るか将来への布石を重視するか。どっちでもいいんだけ難しいよね。楽しみばっかりで行き詰っても困る。布石ばっかりで楽しくないのも困る。

などと考えてたら思った。部活と帰宅部は旅行に似てる。パック旅行と、自分で計画する旅行。パック旅行はコースがいくつかあって、だいたいやることが決まってる。有名観光地行って、名物料理食べて、ガイドがいるから知識も溜まる。

部活も同じで、練習して、合宿やって、大会に出たりする。だいたいの人が楽しめるようにできてて、繰り返し行われているから上手くできてて、お値段も抑えられてる。

自分で計画する旅行は行きたいところのパック旅行がなかったり、そもそも行きたいところがわからない自分探し旅行だったり、ともかく大多数とは違う人向けだ。自分で計画するから好きなところに行けるし好きな事をやれる。

でもトラブルに合うかもしれないし苦労も多そう。パック旅行と同じ事したら値段もかかりそうだ。一長一短があるだろうけどやっぱり自分計画旅行は難しい。特に、ここに行きたい! これがしたい! がない自分旅行は失敗の可能性が高い気がする。運が良ければ自分探し完了だけど。

旅行だったら行きたいところがなければ行かないってのができる。でも帰宅部は違う。特に消極的帰宅部。やりたいことがなくても時間は過ぎてく。ということでこの本の主人公がモヤモヤしてるのもそういうことなんだと思う。時間だけが過ぎてく焦燥、みたいな。

じゃあ僕はどうだったか? 特にやりたいことがない派の消極的帰宅部だったし、何かを成し遂げたわけでもない。本を読んでゲームしてばっかり。かといって焦ってモヤモヤもしなかった。正直今思うと、もうちょっと何かしておけば……、とは思う。

でもまあ僕のことだから当時も色々やってて、それなりに充実してただろうっていう漠然とした確信がある。でもってそれが今の僕を作ってる。……あれ? 話がまとまった? 作者の術中に見事にハマってる? そう考えるとすごい本だ。考えさせられて面白い小説でした。

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