『ぬけぬけと男でいよう 内田 春菊』ぬけぬけでいようと思ったが

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2018/4/13)投稿記事の修正転載です

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「ぬけぬけと男でいよう 内田 春菊」を読んで僕もぬけぬけ人間でいようと思ったが‥(2018/4/13)

ストーリーが浮気でテーマがぬけぬけ。少し前に男性作家が書いたスイーツ女性さすがにちょっとバカにし過ぎでは話を読んだ。あれの反対バージョン。個人的にはその本との対比が面白かった。全然関係ない人の本なんだけどね。

向こうはどこかおちゃらけ感があった。こっちは結構本気な感じ。そのせいかもしれないけど随分と穿った見方をしてしまった。あれ? いつものこと?

この本を読んで男はー、とか、女はー、とか言う気はない。作者をよくは知らないが多分両方バカにしている。バカだからこそ好ましくも思える。

愛人に向かって妻とは別れる、と言いつつ何時までも関係を続ける浮気男、自分の有責でも慰謝料を要求してくる浮気女、そんな話はネットに沢山転がっている。本当の話かどうかは不明だが火のない所に煙は立ちにくい。見事なぬけぬけ人間は男女ともに一定の割合で存在するのでは。

あー、ひどい男だな、僕はこんな浮気男じゃないもんね、で済ませるのは簡単だ。でもそれで良いの? 今は違うが気を抜けばこういう状況に陥らないとも限らない、だから気を引き締めて毎日を送ろう(キリッ、で終わらせちゃって良いのか?

おそらくここまで大きなものでなくとも小さなぬけぬけは日常に沢山ある。例えばこの間妻が春休みで実家に帰り、僕は久しぶりに一人暮らしをした。その際に何の問題もなく自炊して洗濯して、僕何時でも一人暮らしできるじゃん、なんて得意になっていた。

でも所詮僕が作ったのは野菜炒めとインスタント味噌汁くらいだった。我ながら見事なぬけぬけ思考だ。そんな調子でぬけぬけはそこら中に転がっていて分野的に言えばぬけぬけが存在しやすく化け物のように大きくなりやすいのが恋愛なのでは。

ぬけぬけにはどこか可愛げがある。立派な人間も良いが大きな問題とならない点でぬけぬけがあった方が好ましい。それってやっぱり人間っぽさでは。だから僕もぬけぬけ人間でいよう、なんて事を考えていたがこの話はかなり救いようがない。僕もぬけぬけ人間で‥、なんて言っていられないレベル。

じゃあその差は何か? となると難しいが開き直りかと。ぬけぬけでいるには自分でちょっと変かな?くらいに思う謙虚さが必要なようだ。狂信的な真顔ではホラーなだけだ。などと考えてしまう面白い本でした。作者がどういう意図だったかは不明。今回もそこら辺をガン無視して大変満足できました。

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