*「晴耕雨読その他いろいろ」(2017/12/22)投稿記事の修正転載です
「月兎耳の家 稲葉 真弓」は文章が魅力的で感想文書けない(2017/12/22)
ストーリーが不思議でテーマが秘密。まず文章が魅力的だ。最近のオシャレっぽい小説の文章も良いがそれにはない落ち着きと凄味がある。
ちょっとした情景描写が心地良くそれを楽しむうちに不思議なストーリーが展開していく。ストーリー的にも怪しくて好きなタイプだがやっぱり文章が良い。なので僕は感想文が書きにくくてしょうがない。
普段なら僕はテーマを元に妄想を膨らませ、自分はこう思う、みたいな感じで感想文を書く。それはもちろん書評ではなく読書ブログのレビューとも違う気がするがともかくそんな感じで書いてる。たまにストーリーが印象的だとそれに関しての感想文になる。
でも文章が魅力的でストーリーもテーマもそっちのけ状態になってしまうのは珍しい。こんな感じの文章が書けたら良いなぁ、とつくづく思う。勉強になった、などと言えるようなレベルに僕はいないが良い刺激になった。
どうも僕の文章は稚拙だ。登場人物の会話ばかりで小説だか台本だかよく分からない本がたまにある。僕の小説はそれに近くて登場人物の頭の中の考えのみでどんどん話が進んで行ってしまう。で、たまに思い出したように一言二言周りの人と喋る、また長々と考える、の繰り返し。
多分そこに多くの言葉はいらない。登場人物がそう思ったならばそう思った、と書くのではなく情景描写で婉曲に表すべきなのでは。そう思った、ばかりだと我ながら独りよがりで押しつけがましい話になってしまう。
なのでこんな文章を書けるようになりたい、そのために努力しよう、来年の目標はそれだ、と早速決まった。今年すでに諦めてるみたいだが。相変わらず何となく借りてきた本だが僕にとってちょうどタイムリーな本だった。
ストーリーもテーマも良い。そりゃ不思議があればそこには秘密があるってわけで当然のごとく相性が良い。日常のちょっとしたことから世界的なミステリーまで不思議なことは大抵みんな大好きだ。
特にたまにしか会わない親戚だとか居酒屋で見かける人とかそういう距離感が調度良い。あんまり近過ぎる人の秘密はストレートに困った事態になる。両親とか配偶者の秘密って結構深刻なことになりそう。
その辺り野次馬根性的に覗き見れて気になったら踏み込める、っていう選べる感が欲しい。嫌が応にも強制参加は避けたい。で、色々悩んだ結果エイヤっと踏み込んだ者にだけその秘密が明かされる訳だ。
何だか僕が書くとそんなの当たり前じゃん、って感じだ。その辺りを何とかしなければ。ということで魅力的な文章と怪しい話が好きな人におススメ。大変良い刺激になりました。
↓共感しつつも恐ろしい話。

↓日本の貴族は向上心がないイメージ、……言い過ぎ?

↓親類縁者だったらはらわた煮えくりかえる。


コメント