『ひざまずいて足をお舐め 山田 詠美』は境界線探す地図作りのお話

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2023/8/18投稿記事の修正転載です

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「ひざまずいて足をお舐め 山田 詠美」は地図作りのお話(2023/8/18)

ストーリーが怪しい世界話でテーマが地図作り。主人公は文学的女王様。何度も読んだ話だけど新しい感想はその都度出てくるもんだ、ってつくづく思った。

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必要なのは好奇心

今回読んで思ったのが地図作り。主人公はそうでもないかもだけど地図を作る話に感じられた。それも境界線を決めるための地図。川とか分水嶺みたいなイメージだけどもっと見えにくい境界線。たとえば、一般的にこれが普通、こっちはおかしい、っていう境界線。

これをイチから調べると大変なのでまずは世の中の常識を持ってくる。それで良いんだけど、たいていの人間はあんまり見直さない。なんかあった時だけ、目からウロコ的に境界線を引き直す。でも頻度は多くない。

この本の登場人物は積極的に境界線を探しに行っている。あらゆる状況、物事に適用可能な境界線はないかもしれないけど、それにしたって何も考えていないよりはずっと芯を持って行動できるんじゃね?

境界線を探すことは、自分を知ることにもつながる気がする。そうすれば同じ物事を見てもオリジナリティーを得ることが出来る。この場所に降った雨はあの人の場合こっちに流れて行くけど、自分の場合はあっちに流れて行く、みたいな感じでシミュレーションできるんじゃね?

ということで非常に面白そうな境界線探し。それに必要なのはおそらく十分な好奇心。だっていちいち探すの面倒くさいし、常識から持ってくる方がずっとラク。好奇心こそが地図作りの原動力になる。やっぱり好奇心って重要だなぁ、とつくづく思いました。

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謙虚さも欲しい

あともうひとつ、昔は感じなかったのに気になったことがある。登場人物がかなり謙虚だ。実際の言動はわりと乱暴なのになぜか謙虚。自分なんかが言えたことじゃないけど、みたいな表現が引っかかった。それもキーワードだと思う。

好奇心に駆られて境界線を探すのは楽しい。注意しなければならないのはその境界線が絶対ではない、ってことだ思う。自分の世界と他人の世界は全く違うのだから、境界線が同じだなんて思わないほうが良い。同じことも多いだろうけど、突き詰めていけば異なる。

異なるとわかった時に、自分が絶対正しい! なんて怒り出すのはツマラナイ。また、どちらの考えが上か? なんてのも微妙な議論だ。これらを回避するのに大事なのが謙虚さだと思う。自分が絶対なんて妄想を捨て、変なマウント合戦に持ちこまない謙虚さが欲しい。

怖ろしいのは自分が変わることだ。その事実に気付かず、昔々探した境界線を絶対不変のものだと思い込んで、他人の意見を認めない。そんな人間にはなりたくない。ということで好奇心と謙虚さですよ。

それがあれば地図作りはとても楽しく、作った地図は役にも立つはず。昔読んだ本なのに昔とは異なる新しい発見があって今日も大満足。……え? ストーリー? そんなの針刺し最強に決まってるでしょ。

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↓罠の集合住宅。珍しいタイプじゃね?

↓これ読んだ後にラノベ書くと捗るよ。

↓すれ違いは大事な要素ですな。これって地図の不明確さ?

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