『都会を離れて古民家暮らしはじめました 牛尾 篤』は成功確定の話

02book-251213old0 エッセイ
広告

行動力に感服

何がすごいって行動力。介護の勉強、ならまだわかる。しかしこの人の場合、現場に飛び込み実践で習得、資格までちゃんと取っている。移住も起業も同様に繊細かつ大胆。成功するべくして成功する人、天は自ら助くる者を助くの典型パターン。マジでスゲーよ。

02book-251213old
マインドマップ
Kindle本に挑戦中です
(以下商品リンク)
三千世界短編集4
他にも何冊かあります
無料体験でも読めます。ご興味あれば是非!
「Kindle Unlimited」メンバー紹介プログラム

抽象的概念⇒具体的手法

成功確定、とは言ってももちろん順風満帆ではない。紆余曲折ありながらも試行錯誤して、行動して、その結果の成功だと思う。あんまり書かれていないけど、そもそもウィーンに留学って時点ですでに努力と行動の人だよね。

おそらくだけど「なんとなくこっち方面」ってところまではわりと誰でもわかりそう。目的地の方角はだいたいこっち、みたいな。しかし実際に目的地に到達するとなるとそれじゃあ不十分なわけだ。具体的な行き方を調べて、出発しなければならない。

行き方を調べる、も何とかなる予感。書店に行けば色々な本が置いてあるし、マニアックな文献だって注文すれば手に入る。そもそもネットで調べれば書いてあったりするし。昔に比べればかなり便利で、情報はあふれている。

問題は実際に出発すること、行動に移すことだ。これがムズイ。僕を含めだいたいの人は調べた時点で満足する。あるいはハードルの高さに尻込みして、あれこれ言い訳を考え行動しない。行動は成功の十分条件ではないけど、必要条件ではあるんじゃね?

行動に移すことは抽象的な概念の具体化だよね。「ああなりたい」とか「こうすれば良くね?」について、実現する手法を調べて実践する。この連続によってステップアップしていくのが本来なんだろうけど、行動に移す勇気がないから困る。

考えてみれば僕らはこれを学校で習っていない。古くからの王道コース「良い学校⇒良い会社」では、抽象的概念の具体化は不要。だって具体的手法は「勉強する」ってことで提示されているから。その重要性に鋭く気付いたカンの良い人間だけが、密かにこれを磨くわけだ。

おそらく著者は磨き続けたんだと思う。留学、イラストレーター、展覧会などなど。その延長線上に移住があり起業があるんじゃね? もちろん今でも磨き続けているだろうから、まだまだ先があるわけだ。

これを自分に取り入れるにはどうするか? もちろん行動あるのみだ。しっかり調べて漏れなく計画する繊細さと、勝負に打って出る大胆さが必要。必要なんだけど実践で身に着けるしかなさげ。激ムズとは知りつつ、しかしこればっかりはやるしかなさそう。

いっつも同じで進歩ないけど、今ここにスポットライトを当ててダンスを踊るわけだ。本を読んだり練習したりも重要だけど、踊りださなきゃ始まらないわけですな。

広告

「森のバター」に興味津々

本の最初の方に写真がいくつかある。お店の様子も魅力的だけど、特に「森のバター」が凄い。

牛尾 篤 森のバター – バイリンガル美術情報誌『ONBEAT』
音美衣杜が運営するバイリンガル美術情報誌『ONBEAT』のサイト。最新号『ONBEAT vol.19』は田中泯×高谷史郎、アートウィーク東京、宮前義之、サリフ・ケイタ、ミヤケマイを特集。連載は長谷川祐子、高橋龍太郎、山口桂、鈴木芳雄、武邑光...

今では言葉にすると怒られるアレだよね。写実的とも抽象的とも違う。わかりやすい絵で僕みたいな素人でも馴染みがあるわかりやすい物事を表している。不勉強で申し訳ないけど現代アートってそういう感じなの? なんとも独特で面白い。

虎の内一匹が張り子なのも、向きが異なるのも妄想が広がる。作者としては何らかの意図があるんだろうけど、そんなの無関係で見る方が勝手に色々考えられる点が良いよね。ここら辺も一般的な絵画とは異なる面白ポイントじゃね?

勝手に解釈させてもらうと、具象画、現代アート、抽象画の関係は文学に似ている。具象画は目に見えるままを表し、抽象画は概念を表す、って考えると、前者はストーリー重視のエンターテインメントであり、後者はテーマ重視の純文学?

だとすると具象画と抽象画の間に位置し、両者の要素をバランス良く有する現代アートは村上春樹ってことになる。どおりで魅力を感じたはずだ。納得。

ってことはさっき上の方で書いた矢印は片方向ではない。「抽象的⇒具体的」はおそらく出力時の話であって、入力時は「具体的⇒抽象的」になる。つまり「具体的⇔抽象的」を行ったり来たりするんじゃね?

入力側から考えると「具体的事例⇒抽象化⇒自分フィルタ⇒抽象的概念⇒具体化」みたいな。このイメージは先日読んだ壁打ちの本に書いてあったピラミッド構造を思わせる。さらにそこから飛躍してダブルのピラミッド。

入力側として底辺から事象、原因、結論と並ぶピラミッドがあり、頂点をくっつける形で逆ピラミッドが来るイメージ。下側ピラミッドは現実で、上は蜃気楼。蜃気楼からは太陽の船が出てどこまでも行けそうな予感。

……えーっと、何を考えていたんだっけ? おそらく著者は現代アートを身に着ける過程で「具象⇔抽象」システムを磨き続け、これにより得た圧倒的行動力を使い自らを助けた、って感じ。知らんけど。

今日も変なことを色々考えて満足。お話的には超羨ましい。大変なことも多いんだろうけど楽しそうだし、脳トレにも最高。移住も良いですなぁ、って気分になる本です。

 お読みくださりありがとうございます
↓応援クリックいただけると励みになります

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村
晴耕雨読その他もろもろ - にほんブログ村

人気ブログランキング
人気ブログランキング
人気ブログランキングでフォロー

↓自ら助けたいけど、色々な説があって迷う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました