マスターベーションwww
テーマがマスターベーション、ストーリーはありがち家庭崩壊&再生、キャラクターが飯島愛。最初の方でマスターベーションって単語が出てくる。飯島愛のイメージからだいぶかけ離れてね? 「マスターベーションってwww、オナニーで良いじゃんwww」とか笑いながらツッコんできそう。

どうでも良くなった
この間読んだ『ベストセラーだって面白い 岡崎 武志』の中で飯島愛の『どうせバカだと思ってんでしょ』が絶賛されていたので気になった。芸能人の本と言えば聞き書き。僕は最近AI聞き書きで本を作っているので、聞き書きに興味があるのですよ。


『どうせバカだと思ってんでしょ』は図書館になかったので『プラトニック・セックス』を借りてきました。少し前に読んだ『たけしくん、ハイ! ビートたけし』は聞き書きってよりも聞き起こしって雰囲気だったので、目的未達で消化不良。リベンジだ!

そんなよこしまな発想で読み始めたんだけど、こりゃたしかに面白い。ストーリー的にはめっちゃありがち。子供がグレて色々あった挙句、最後綺麗にまとめるにはこれが王道ってパターン。色々の中身は変われど、この流れが最も妥当じゃね?
しかしこれが大筋で実話だってんだから説得力が違う。そりゃ細部はいろいろ違うんだろうけどね。ということで途中から聞き書きとかどうでも良くなって、楽しく読ませてもらいました。売れるのも納得の面白さですよ。
ちなみにさっき調べてみたらやっぱり聞き書きっぽい。出版の経緯、タイトルにまつわるエピソード、発覚した後の言動などどれをとっても秀逸。やっぱりとんでもない大物だったんだね。
まっとうに考えればテーマは愛
その昔、僕が通っていた高校の最寄り駅に飯島愛が来る!という噂が流れた。「何しに来るの?」、「ケツ見せに来るんじゃね?」なんて言ってみんな笑っていた。実際に来たかどうか、見せたかどうかは知らないけれど、その世代です。
読み始めて強い違和感があった。飯島愛のことをそれほどよく知っているわけではないけど、マスターベーションとか言う人かね? 言葉遣いの問題だけではなく、やけに感傷的な雰囲気で、イメージとだいぶ違う。
実際あとの方で、普通にオナニーとか書いてある。こっちの方がよっぽどしっくりくるよね。出てきた回数的には多分オナニーの方がずっと多いし、それにまつわるエピソードもぶっ飛んでて、反応含めて僕がイメージする飯島愛っぽい。
飯島愛とライターの感覚に相当なズレがあったんじゃね? なんて思わなくもない。特に冒頭と後半(ニューヨークとかAV業界とかの話)に雰囲気の違いがある。個人的にはライターと感覚が合わない……、などと思っていたんだけど途中で気付いた。これはこれで良い。
そもそもこの小説の本来のテーマはたぶん愛だ。名前がそうだし、タイトルがそうだし、最後の雰囲気がそうだ。だとすればオナニーなんて言ってちゃダメだろう。やっぱりマスターベーションじゃないと愛を語れない。ということで個人的に納得。
でも僕が注目してテーマだと思ったのは愛ではなくマスターベーション。だってこの話、全編にわたってマスターベーションだし。ディスってるわけじゃなく、人間の行動は所詮自己満足のマスターベーション。それを世間にさらけ出す勇気が凄い。
マインドマップを描いていたら「ごまかそうとしていた」がやたら埋まった。反面「勇気が必要」は全然出てこない。特に最初の方はごまかしてばかり。ごまかし、ってのがつまりマスターベーションなんじゃね?なんて、いつものように勝手に思った。
両親の教育が自己満足でありマスターベーション。それに対する飯島愛の対応がごまかしのマスターベーション。その後もごまかし=マスターベーションを続けた結果、他人のマスターベーションをサポートする職業に就くわけだ。これって凄くね?
そう考えるとマスターベーションこそがプラトニック・セックスでは?とか、どんどん思考が発散してくる。だって相手のことを想い、でも肉体関係にならない精神的なセックスなわけでしょ? それってオナニーじゃね?
などと今日も勝手な妄想が暴走して、大満足。気軽に読んでもゴシップ的に面白く、感情移入すれば共感できるところがテンコ盛り、勝手な妄想を始めれば暴走する。とても楽しい本でした。なんかもう、一生分のマスターベーションって単語を書いた気がする。


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