*「晴耕雨読その他いろいろ」(2017/12/6)投稿記事の修正転載です
「そのころ、白旗アパートでは 伊藤 たかみ」で何時までが夏なんだろう、って思った(2017/12/6)
ストーリーがパッとしない貧乏人日記でテーマが夏、と見た。春は大抵みんなウキウキするものだ。僕みたいな出不精で面倒くさがりもちょっと表に出てみようかな、なんて気持ちになったりする。
でも夏の過ごし方は人それぞれでもうちょっとバラエティに富んでいる。春の延長で仲間と海にでも出かけて騒がしく過ごす人もいる。そういうのは卒業、とばかりにクーラーの効いた部屋で黙々と仕事や趣味に集中する人もいる。
この小説の登場人物はどちらでもない。何かやらなきゃいけない、と思いながらもその日暮らしを続け、でもこれじゃマズイ、と分かりつつクーラーもない蒸し暑い部屋でただ悶々とする、みたいな感じ。
でも誰だってそういう部分はある。仲間と騒いでいる人も、黙々と集中している人も、ふとした時に思うのではないだろうか。あれ?これでいいのか?と。要はその割合なんだと思うが、それにしてもこの話には、悶々成分が多い人ばかり出てくる。だから白旗アパートなのだろう。
タイトルの「そのころ」の意味は勝手に解釈させていただくと、そういう人もいますよ、ってことでは。夏の過ごし方は色々あるけど、そんな熱い季節にこういう過ごし方をしている人もいますよ、ってことで僕は納得。
でもってそういう方が人間っぽい。もちろん自分が過ごすなら友達とワイワイや、何かに打ち込む方が好ましい。なので小説を読むとしてもそういう話は面白いし実際にたくさん書かれている。
だけど本当のところはそんな風に過ごせる人は少なくて多かれ少なかれ色々と悩む。なのでそっちの方がリアルだし僕がこの本を面白いと思うのもその辺りに共感するからだろう。東京にはそんな風にして過ごせる場所が多い、みたいな話にも納得。
極論原始人ならそんなこと悩まない。食料を探しに行かないと死んでしまうから悩む暇がない。どんどん文明が発達して余計なこと考える暇が出来て、余計なことばかり考えてる人でも何とかなっちゃうのが大都市なのだろう。
で、僕が気になったのは何時までが夏か、ってことだ。僕はもう40歳だから秋だろう。でも調べたら夏の半ば、とも秋の始まり、とも出てきた。いずれにしろ寿命も延びてることだし刈り入れるにも何も育ってないしまだまだ色々な事をやってみるつもりです。
という風に考えさせられる面白い本です。夏の過ごし方に困った人、現在進行形で困ってる人におススメ。
↓ダークファンタジーも良いけど僕は現代の奇病が気になる。

↓不朽の名作+ミステリー=無敵んぐ。

↓いくらなんでもちょっとバカにしすぎでは?



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