小説

小説

『ロスト・ケア 葉真中 顕』は色々考えてミステリーどころじゃない

『ロスト・ケア 葉真中 顕』はミステリーなのだがそういう問題じゃないのだよ。色々考えてしまい真相とか割とどうでも良くなっていたのだがしっかりミステリーだった。完全に油断して真相が明かされた時には本気で声に出し「えっ!?」とか言ってしまった。
小説

『まっすぐ進め 石持 浅海』少ない論拠から仮定を楽しむタイプの話

『まっすぐ進め 石持 浅海』は日常のちょっとした謎、ということで本人には大事だがはたから見ると大したことない話やまったく関係ない他人に対する違和感を扱う。真相+事実=謎、だとすると謎に対して提示される事実が不十分で解がたくさん存在する。
小説

『R帝国 中村 文則』の理解できない不思議な面白さにザワつく

『R帝国 中村 文則』は不思議と気になる。もちろん面白いのだが、どこら辺が面白のか理解できず、なのに面白いと思うところが不思議な感覚の原因だと思う。僕には見えない面白さがあって、見えないのに面白いと思う。気分がザワつく、的なものがある。
小説

『はむ・はたる 西條 奈加』NHKで8時からやってる時代劇みたい

『はむ・はたる 西條 奈加』は推理小説みたいに肩の凝るものではない。さらっと証拠が提示され頭担当がそれを解くのだが本格ミステリのように細かくはないし最近風曖昧ミステリのように説明過多でもない。調度良い感じで物語を楽しめる程度に進んでいく。
小説

『ひよっこ社労士のヒナコ 水生 大海』はしたたかに黒餡たっぷり

『ひよっこ社労士のヒナコ 水生 大海』はストーリーが社労士物語で、テーマがしたたかさ。主人公はひよっこ。この小説も可愛らしいヒヨコのふりをしているけど、中に詰まっているのは真っ黒い餡だ。したたかさの攻防を見ているみたいで非常に面白い。
小説

『三たびの銃声 有沢 創司』は歴史が悪い、って言うしかない

『三たびの銃声 有沢 創司』は歴史が悪い、って言うしかない。本について全然書いてないがお話としても緊迫感があり大変面白い。予想外にはまってしまい翌日寝不足になった。ただしやるせない気分になるので落ち込んでいる時とかには読まない方が良さそう。
小説

『非常識家族 曽野 綾子』は斜に構えた雰囲気が三島由紀夫みたい

『非常識家族 曽野 綾子』は一話完結の短い話がたくさんあってその中で世の中の常識を覆すような変わった見解が述べられる。この辺りは何だかエッセイみたいな雰囲気もある。なんとなく三島由紀夫のレター教室とか不道徳教養講座を思い出した。
小説

『あかね雲の夏 福田 栄一』はビックリするほど何も起こらない

『あかね雲の夏 福田 栄一』は雰囲気は良い。こんな魅力的な環境の中でいったいどんな出来事が起こるのだろう、と期待して読み進めると、なかなか起こらないなぁ、となり、あれ?さっきのが山場だったの?となり、気が付けば終わってしまう。
小説

『スローバラード Slow ballad 小路 幸也』常連多い店

『スローバラード Slow ballad 小路 幸也』はストーリーが続き物イマドキミステリでテーマがしがらみ。主人公はわりと怖い人。この本はファン向けっぽい感じ。フラッと入った居酒屋で店主と常連が盛り上がってるみたいなイメージ。
小説

『ピエロで行こう 中園 直樹』は文学的名作、になる要素を持った話

『ピエロで行こう 中園 直樹』は色々と雑で描写少ない漫画的な小説。登場人物のちょっとした心の変化が描写されていたら、もっと丁寧に出来事が書かれていたら、不朽の名作になっていたのではないか。まあ作者は意図的にこのスタイルにしているのだろうが。