『はじめてだらけの夏休み 唯野 未歩子』で大人ってどういう事よ?

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2017/11/4)投稿記事の修正転載です

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「はじめてだらけの夏休み 唯野 未歩子」で大人ってどういう事よ、って思った(2017/11/4)

ストーリーが父と子の成長モノでテーマが大人と子供。どうして大人になるのか?等と考えていると僕的にドラえもんと武田鉄矢が出てきて困る。

子供には子供の長所と短所があって大人には大人の長所と短所がある。子供の短所だけを捨てて大人の長所だけを得ることができれば素晴らしいのだろうが、大抵の大人は子供の良い所も失い大人のダメな所も身に付ける。

ややこしいのは長所と短所が時と場合によって変わる事だろう。好奇心は子供の長所な気がするが短所にもなり得る。我が家の子供はどうして?何で?とよく質問してくる。それは素晴らしい事だと思うので答えるのが面倒くさいのは取りあえず置いておこう。

問題はこんなに疑問ばかり持っていてそれを解決しなければ気が済まない、って状態だと、その内日常生活に支障が出ることだ。身の回りには不思議な事、分からないことがいくらでもあるのである程度分からないってことに慣れないとやってられない。

なので途中で分からないけど気にしない、ってのを身に付けて行くのだろう。何だか寂しい事だがしょうがない。

もちろんこれをコントロールできれば最高だ。これは掘り下げる、こっちは流すみたいに。けどまあ結構大事なことでもアッサリ流すのに慣れてしまう。それってきっと流す方が楽、流すことが長所に働くことが多いからだろう。

ややこしい事その2としてはそれこそ長所だと分かっていても捨てざるを得ない点があるってことか。大人の事情って奴だ。さっきの好奇心だなんて正にそれで知りたがれば波風が立つ、下手したら命に係わる、って事がある。後は大人だから言っちゃいけない事とかしちゃいけない事とか。

そして最もややこしいのは長所短所は案外主観、って事だろうか。好奇心全開で突っ込んでガキくせーなー、と思われるかもしれない。空気を読んだところでツマンネー大人だ、と思われるかもしれない。

まあ逆に言えばこの点はシンプルで人の目を気にするのはくだらない、人は何とも言わば言え、と開き直れば何の問題もなくなる。自分で考え、判断した言動で周りがどう思おうがしょうがない。この考え方自体お子ちゃまかもだが。

この話では幸運なことに父親の子供っぽさが子供にとって好ましく映ったようだ。でもこういうのって難しい。良いと思ってもらえればアバタもエクボになる。失敗すれば袈裟まで憎い。今風に言えばただしイケメンに限る、って奴だがその境界が難しい。

おそらくその時の心情だったりちょっとしたタイミングだったり、バタフライ効果みたいな何が起こるか予想不能の複雑系では。その辺りの微妙な機微を読んで適した行動を取れるのが本当の大人なのかもしれない。だとすればハードル高過ぎで僕は一生子供だが。

この話での成功のポイントは親が子供をきちんと扱った部分では。何事も真摯に、ってのが大事みたいだ。色々考えさせられる面白い本でした。

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