『シフォン・リボン・シフォン 近藤 史恵』我が身を見返す必要あり

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*「晴耕雨読その他いろいろ」(2022/8/26)投稿記事の修正転載です

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「シフォン・リボン・シフォン 近藤 史恵」で我が身を見返す必要あり(2022/8/26)

ストーリーが下着で一発逆転物語、テーマが呪縛。場合によっては体を締め付ける下着と場合によっては互いを締め付ける関係性と、とても興味深い話でした。

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錯覚が根本にありそう

僕は親から締め付けられた覚えはない。こういうのって人それぞれで僕が鈍感なだけかもしれないが、客観的に考えても自由にさせてもらった。となるとやっぱり、っていうか目先の重大問題として僕と妻、子供たちの関係が気になる。僕は家族を締め付けていないか?

ぶっちゃけ一番気になるのは長男だけど次男長女にだって関係ある話だし、その気がなくても妻を締め付けてるかもしれない。いずれにせよ呪縛の原因は錯覚だと思う。

だいたい親と子では親のほうが正しい。これはもうしょうがない。二、三十年先輩なんだから正答率が高い。特に小さなうちは圧倒的な差だ。なんだけど人間の成長は対数的だから差はどんどん小さくなり場合によっては割りと早めに逆転する。

なのに親は自分の正答率が高いと錯覚し、子供は自分の正答率が低いと錯覚する。その結果生まれる増長と委縮が呪縛の正体じゃね? リアルで縛られてたらどうしようもないけどこの場合の呪縛は自縄自縛が多そうだ。逆にいえば自縄自縛のほうが厄介なのかもしれないけど。

どちらにしても間違った評価に基づく関係性は歪んでいるし、双方にとって損だと思う。こういった状況に陥らないためにはやっぱりお互いの尊重が重要そうだ。

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尊重って難しい

たしかに尊重は難しい。往々にして自分自身の間違いを認めることにつながるし、正答率は高く見積もりたいものだし。子供相手だと特にそうだろう。だけどそこは謙虚になって自分はまだ半人前だと認めるしかない。

事実そうなんだし、完全無欠な人間なんていないし。そもそもある状況で完全な人間は別の状況で厄介者になったりする。このあたりがクセ者。状況の変化は昔々の攻略法を単なる一例にしてしまうことがある。たとえば僕は自分が昔上手くできたと思う方向に子供を誘導したくなる。

でも時代が違うし状況が違う。僕の時ほど上手くない方法かもしれない。具体的に言うと学校の勉強がある。僕は勉強の恩恵を割りと受けたほうなので子供たちにも勉強しろと言う。特にやりたいことがなければ学校の勉強は保険になる。

しかし、勉強の有効性は昔ほど強力ではない気がする。そもそも発達障害の長男にはこの方法使えないし。つまり僕もまた正解を知らない。ここを勘違いして自分は正解を知っている! 自分の知る方法のみが唯一解! と意地を張ると困ったことになる。場合によっては呪縛が始まる。

そうならないためにはやっぱり謙虚さが大事。っていうか周りを見ればわからないことだらけで尊大になんてとてもなれない。やっとテスト勉強を始めた学生みたいに自分の無知さを痛感するばかりだ。もしも誰かが正解を知っていて教えてくれるのなら大歓迎だ。

その誰かが自分の子供だってOK。それが尊重につながるんじゃね? そもそも親は子供の成長を願っていたはずだ。自分に何か教えてくれるとしたらそれこそ幸せってもんだ。なんてことを色々と考えさせられた面白い本でした。

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