『ひよっこ社労士のヒナコ 水生 大海』はしたたかに黒餡たっぷり

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2023/11/24投稿記事の修正転載です

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「ひよっこ社労士のヒナコ 水生 大海」は黒餡たっぷり(2023/11/24)

ストーリーが社労士物語で、テーマがしたたかさ。主人公はひよっこ。今回もちゃんとマインドマップ描くぞ、と思ったけど最初だけだった。

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お仕事小説

お仕事小説は変わった職業が良いらしい。みんなが知らないような職業、そういう人がいるのは知ってるけど何やってるかの知らない職業、そういうのが良いらしい。珍しい職業ってことで興味を集めて手に取ってもらうわけだ。

あとはもう普通の話、若くてかわいい女の子が苦労して、でも頑張るゾ! 私負けない! みたいな感じ。もちろんそれだけでも良いと思う。知らない世界に飛び込んで四苦八苦して少しずつ成長していくのは王道だ。

……と思ったら違った。この小説はそれだけではなく人間のしたたかさを扱っているっぽい。そのためには社労士がぴったり。珍しい職業として社労士、というよりはしたたかさを扱うから社労士、なのかも。

これが戦国時代なら権謀術数であり、戦後だと闇市的なしたたかさがある。泥をすすってでも生き抜いてやるぜ! みたいな。でも現代日本にはそんなのない。最もしたたかさがあらわれるのはお金じゃね?

特に我々一般市民にとってしたたかさを発揮できるのは仕事関係のお金だろう。だから社労士なのかも。主人公は黄色い餡子が詰まってるヒヨッコ、なんて言われてからかわれる。この小説も可愛らしいヒヨコのふりをしているけど、中に詰まっているのは真っ黒い餡だ。

登場人物にはずいぶんと悪者が多い。ちょっとそれって主人公の邪推じゃね? って思うこともあるけどクセのある人間が多い。大悪人ではなく小悪党みたいな。

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もちろん僕も悪人

もちろん僕も人のこと言えない。自分の手を動かさず誰かにやってもらったり、ちょっとしたことで得をしたり。身に覚えはたくさんある。何年も会社員をやっていれば誰でもひとつやふたつこの手の話を持っていそうだ。

たとえば残業代。だいたいの会社員は定時前に出社してキリの良いところまで仕事するから、一日三十分くらい定時より多めに仕事をすることになる。これを早出残業と考えるか否かで月十時間の差が出る。

その昔、五分刻みで正確に残業を付けろと言われた知り合いがいた。その人は毎月十時間分も残業代を多くもらうようになったわけだ。塵も積もればバカに出来ない金額だよ。知り合いの話ですよ。知り合い。

時代によって変わることもある。その昔はちょっとした距離でもタクシーOKだったとか、特急券使っても何も言われなかったとか色々と違いがある。こんな感じで小市民のしたたかさは会社関係の金銭ににじみ出る。もちろん会社も黙ってはいない。

QUOカード付プランなんて姑息な手はあっという間に見破られる。そういうしたたかさの攻防を見ているみたいで非常に面白い。こうやって書くと会社vs社員みたいだけど、それにとらわれないのが良い。

したたかさにおいて対立関係にある会社と社員が同じ方向を向くにはどうすれば良いか? それもきちんと書いてあります。

最初の頃、珍しいお仕事小説だと思って軽く読んでたんだけど、途中でしたたかさに注目したら俄然面白くなった。やっぱり読む側の態度も重要ですなぁ。現代日本人のしたたかさを見られるとても面白い小説でした。

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↓誰かのため、ってのは危険だよね。

↓嫌われてる自信、とかだったらわりと馴染みあるんだけど。

↓僕もしたたかでありたい。大きくなると金額跳ね上がるし。

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