*「晴耕雨読その他いろいろ」2016/5/29投稿記事の修正転載です
三たびの銃声 有沢創司
・歴史が悪い、って言うしかない
・完全犯罪って面白い言葉だ
・軽犯罪なら完全犯罪はそこらじゅうにある
まあ確かにみんな悪い。軽率だったり、ずるかったり非がある。でもそこまでの目に遭う必要あるのって言うくらいひどい目に遭ってしまう。それに対しては最後の方で出てくるが歴史が悪いと言うしかない。
でも誰が一番悪いって主人公だろう。気持ちは分からないでもないがあれはないだろう。誰かのために、って発想は危険だ。上手くいっているうちは良いが歯車が狂い始めると悪循環が始まる。自分の好きでやってる、くらいにとどめた方がお互いに気楽で良い。
それにしても完全犯罪という言葉は面白い。善良な市民からすれば犯罪は裁かれることによって終わる。裁かれない犯罪は不完全なのだ。しかし世の中一般に完全犯罪の意味は露見しない、捕まらない、裁かれない犯罪である。これは犯罪をおこなう側、犯罪者の目線だ。
最近は喫煙風景すらテレビで見ることが少ないが犯罪者目線の完全犯罪だなんて言葉はそれどころじゃない、不謹慎極まりない。でも準ゴールデン位の結構早い時間帯のドラマなんかで普通に使われる。考えれば考えるほど変な言葉だ。
完全犯罪は可能か? この本の主人公は見事にやってのけるがここまで壮大でなくても軽犯罪ならそこら中に溢れている。
例えばセクハラ。僕のようなアラフォーのオッサンが会社の若い女の子に今日もキレイだね、とか言ったらどうなるか。上司に呼ばれて確実に説教部屋行きだ。同じことをまだ若い、イケメン社員がやったなら? むしろ女の子はウェルカムだろう。
例えばいじめ。ねちねち嫌味を言って変な指図をして、誰がどう見ても係わるのやめれば?って状態でも本人が、彼は俺のためを思って言ってくれてるんだ!と言い張れば周りは何も言えない。
相手がそれと認識しなければ、あるいはちょっとはそうかも、と思っても認めたくない状況を作りだせば完全犯罪だ。
いじめの得意な人間や天性のヒモなんかはこの辺りの技術に長けてそうだ。アメとムチを使い分けほとんど洗脳状態にまで持ってく。こうなると周りの人間が頑張って手を差し伸べなければ抜け出すことは不可能になるがちょっとしたことを含めると世の中に溢れてそうだ。
でもこれは比較的軽い犯罪に限られる。殺人は本人に頼まれて実行しても罪に問われる。暴行もだめだろう。これらは医者とか格闘家とか、限られた人間が限られた状況でやって初めて罪にならない。
しかしこれでは完全犯罪であっても面白くない。昔の復讐を果たすためにターゲットの担当医となり親族に頼まれて延命チューブを外す、人間ドラマとしてはありだろうが、ミステリではない。
気が付けば本について全然書いてないがお話としても緊迫感があり大変面白い。予想外にはまってしまい翌日寝不足になった。ただしやるせない気分になるので落ち込んでいる時とかには読まない方が良さそう。
↓誰かのためってのはやっぱり危険じゃね? しっかり分離したいですな。
↓これもまた課題の分離だよね。でも自分が楽しかったらどうなるのかね?
↓とっとと幸せになりたいんだけど、どうも僕には勇気が足りないらしい。





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