小説

「ガイシの女 汐見 薫」は仕事もミステリーもサラリのあっさり味

「ガイシの女 汐見 薫」は普通に面白かった。外資っぽい仕事の描写がメインなわけでもなく、ミステリーの要素が深いわけではない。両方を微妙に織り交ぜながら進めていければ、物凄く面白い作品になるのかもだけど素人には難しくてわかりません!
エッセイ

「太郎の嫁の物語 三浦 暁子」は異文化遭遇の理想的姿じゃね?

「太郎の嫁の物語 三浦 暁子」は異文化遭遇の理想的姿。規模としては小さめだけど、婚家とお嫁さんで異文化が遭遇する。ここでポイントは観察だと思う。相手が自分に損害を与えるなんて考えない、観察できるだけの余裕を持った寛容な人柄でありたい。
ノンフィクション

「テキヤと社会主義: 1920年代の寅さんたち 猪野 健治」

「テキヤと社会主義: 1920年代の寅さんたち 猪野 健治」で社会主義ってわかりにくいよねって思った話。社会主義の不自由さと、寅さんの自由さのギャップに違和感なんだけど、1920年代にはまだ社会主義に不自由なイメージがなかったのかも。
小説

「ワーホリ任侠伝 ヴァシィ章絵」は勢いがすごいらしいって評判

「ワーホリ任侠伝 ヴァシィ章絵」は勢いがすごいらしいって評判。途中から描写が少なくなりあらすじのような雰囲気になった気がする。それがテクニックなのかそれともただ単に飽きてきたのか不明。退屈したわけではないが特別面白いわけでもない。
小説

「新小岩パラダイス 又井 健太」はリアルな描写と形容が魅力

「新小岩パラダイス 又井 健太」は異なる環境の違いがやけにリアルに描写される。それらも印象的だったが一番惹かれたのは形容。感覚を共有するためには単純な形容詞を用いるよりも何か他のものに例えて描写したほうが新鮮でわかりやすいんじゃね?
小説

「空とセイとぼくと 久保寺 健彦」は面白いけど描写少な目で淡々

「空とセイとぼくと 久保寺 健彦」は面白かったけど何か奇妙。物事の描写が全然ない、事実が報告書のように淡々と描かれているからでは、ってのが僕の感想。主人公の生い立ちを考えると、逆にその淡々とした感じが真に迫るかもだが、イマイチ合わなかった。
小説

「ソドムとゴモラの混浴 仁川 高丸」を読んだけどピンとこなかった

「ソドムとゴモラの混浴 仁川 高丸」を読んだけどピンとこなかった。大変な事件がたくさん起きるのだが、あまり解決しない。主人公の心の変化を書いているんだけど、気持ちがわかりやすく、その結果の行動も納得できるものだったら僕にも理解できたのかも。
小説

「タチコギ 三羽 省吾」でかなり衝撃を受けた覚えがあるんだけど

「タチコギ 三羽 省吾」でかなり衝撃を受けた覚えがあるんだけど、10年前の僕はあんまり妄想が広がっていない。今ちょっと思い出しただけで、あれこれ考えさせられて、ついつい加筆。ストーリー的にもかなりびっくりさせられて面白い小説ですよ。
ノンフィクション

「銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイヤモンド」の最低で有用な活用法

「銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイヤモンド」は、世界には強い国と弱い国があるがその差が発生したのはなぜ? という話。面白い、知識になる、何となく自分が賢くなった気になれる、といった長所に加え、夜寝る前に読むと良い。あっという間に眠くなります。
小説

「オルゴォル 朱川 湊人」で小学生も大変だねって思った(他人事)

「オルゴォル 朱川 湊人」で小学生も大変だねって思った話です。昔なら真面目は真面目で、アホはアホで容認されたが、最近は平均から外れるとダメっぽい。しっかりした主張を持ちながら、周りに合わせる柔軟性もなければならない。ハードル高過ぎじゃね?