『たけしくん、ハイ! ビートたけし』情けないバカヤローになりたい

02book-260921takeshi0 エッセイ
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聞き起こしでした

テーマが情けないでストーリーが昭和貧乏、キャラクターがビートたけし。この本は聞き書きだという噂を聞き、最近興味あるので借りてきました。……全然聞き書きじゃねーよ! 聞き起こしじゃん! これが聞き書きならライターは楽だったろう。

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目的未達

聞き起こしはお喋りのテキスト化だと思ってます。昔だったらテープに録音しておいて、これを聞いてワープロに打ち込む。今だったらコパさんが全部やってくれる。これに対して聞き書きはライターの編集が入るもんだと思ってます。違ってたらスイマセン。

有名なところでは『嫌われる勇気 岸見 一郎、古賀 史健』ですな。アドラー心理学の第一人者である岸見一郎が話した内容を、聞き書きライターの古賀史健が対話形式に編集したらしい。優秀な聞き書きライターは著者と肩を並べるクリエイターってことだよね。

『嫌われる勇気 岸見 一郎、古賀 史健』で自己啓発まっしぐら
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見 一郎、古賀 史健』は極論だと思う。アドラー的理想を厳格に実践して波風立てまくるよりも、現実の生活を優先させる必要がある。現実ばっかりだとあまりにもアレなので理想もしっかり持ちたい。

この間読んだ『ベストセラーだって面白い 岡崎 武志』によれば、有名な『バカの壁 養老 孟子』も聞き書きだとか。養老孟子の話は面白いけど内容が難解⇒編集者が噛み砕く(聞き書き)⇒ベストセラー、だってさ。

『ベストセラーだって面白い 岡崎 武志』だって当然の如く面白い
『ベストセラーだって面白い 岡崎 武志』は「ベストセラーなんだから面白くて当然では?」という疑問を乗り越えて面白い。難を言えば、面白いのは著者の読書レベルが高いからなんじゃないの説が否めない点。楽しもうと思ったらそれなりの素養が必要っぽい。

AIに小説を書いてもらおうとしていて、やり方的には聞き書きの形が良いんじゃないかなーと思っています。なので実際の聞き書き、特に小説の聞き書きに興味津々です。『たけしくん、ハイ!』は聞き書きであり、後の大物小説作家がライターという噂を聞いたことがあるのですよ。真偽のほどは不明。

AI小説①|僕とAIの役割分担&脳活性的に考えられるトレードオフ
AI小説を書くからには、具体的にどうするのか決めなければならない。僕とAIの作業分担、どのような課題が想定されるのか、あとで困らないようにしっかり考えておきたい。結論はやってみないと分からない、かもだけど事前準備は必要じゃね?

……噂は所詮噂でした。『たけしくん、ハイ!』は全編ビートたけしの語り口調であり、聞き書きライターの大きな編集が入っているようにも見えない。少なくとも小説じゃないし。ひょっとしたらドラマ化の方の話かもしれない。ということで小説聞き書きの確認という目的は残念ながら未達です。

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日陰者の魅力

目的は未達だけど、面白かったから良しとする。特に気になるのは「情けない」と「バカヤロー」。前者は「情けなくなっちゃうよなぁ」など、後者はそのまま、ビートたけしの声で再生される印象的な表現だよね。

タモリ、たけし、さんま、昔でいうところのお笑いビッグ3あたりまでは、お笑い芸人に後ろめたさがあった気がする。人気者でそれぞれ凄いんだけど、どこか日陰者感がある。普段はそうでもないけど、たまにチラッと垣間見えたりして。

この後ろめたさこそが彼らの魅力だと思ってます。ただ面白いだけではなく、ピエロみたいな悲しさが良い。スイカに塩をかけ、きな粉に砂糖だけでなく塩を混ぜる。そんな両極端の要素が、それぞれを魅力的にしてるんじゃね?

おそらく昔の芸人は人生裏街道、とは行かないまでもカタギという認識ではなかったんだと思う。これはいくら人気者になろうと、権威ある賞を取ろうと変わらない。それどころから一層大きい負い目となるのかも。

そこに『たけしくん、ハイ!』では貧乏がプラスされる。そこから来る「情けない」と「バカヤロー」こそが大きな力となっている予感。負の感情をエネルギーに変換するのは難しいだろうけど、上手くいけば強いっぽい。

これは是非真似したい。例えば僕の場合、うだつの上がらないオッサンっぷりを「情けない」と思い、「バカヤロー」エネルギーに変える。惜しむらくは若いうちにやるべきことな気がする点だ。歳とってからだと、最悪鬱病になりそう。……ほどほどにしようっと。

今現在、お笑い芸人にはあまり日陰者感がない。おそらく俳優、特に映画の頃なんかも似たような道をたどっているんじゃないかなー、って思ってます。小説家なんかもたぶん同じ。負い目を持った先発メンバー⇒明るい面を見て憧れた後発メンバー、は世の常と見た。

別にいいんだよ。ちゃんとした職業なんだから、負い目を感じる必要なんてない。そんな必要ないんだろうけど、やっぱり蔭があると深みが出るよね。もちろん蔭だけじゃなくて、先発メンバーの苦労とか経験だってモノを言うんだろうけど。

じゃあ今のユーチューバーとかどうなんだろうね。「遊んで金儲け」みたいに言われてたけど、それほど日陰者感はなかった気がする。ひょっとして変化が早過ぎて、気づいた時には人気者だったからかもしれない。

だとすると、これから現れる職業、例えばAI○○クリエーターとかはどうだろうか? おそらく「丸投げ金儲け」なんて言われるだろうね。それでもIT業界は変化が早いから、ユーチューバーと同じように気付けばすべて終わってるんじゃね?

いつものように話が発散したけど、そこから特に何かが得られるわけではない。鬱にならない程度にネガティブ要素をエネルギーに変えていきたい。でもってそれを糧にして、バカヤローで情けないおじさんになれたら最高ですな。

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