小説

「空とセイとぼくと 久保寺 健彦」は面白いけど描写少な目で淡々

「空とセイとぼくと 久保寺 健彦」は面白かったけど何か奇妙。物事の描写が全然ない、事実が報告書のように淡々と描かれているからでは、ってのが僕の感想。主人公の生い立ちを考えると、逆にその淡々とした感じが真に迫るかもだが、イマイチ合わなかった。
小説

「ソドムとゴモラの混浴 仁川 高丸」を読んだけどピンとこなかった

「ソドムとゴモラの混浴 仁川 高丸」を読んだけどピンとこなかった。大変な事件がたくさん起きるのだが、あまり解決しない。主人公の心の変化を書いているんだけど、気持ちがわかりやすく、その結果の行動も納得できるものだったら僕にも理解できたのかも。
小説

「タチコギ 三羽 省吾」でかなり衝撃を受けた覚えがあるんだけど

「タチコギ 三羽 省吾」でかなり衝撃を受けた覚えがあるんだけど、10年前の僕はあんまり妄想が広がっていない。今ちょっと思い出しただけで、あれこれ考えさせられて、ついつい加筆。ストーリー的にもかなりびっくりさせられて面白い小説ですよ。
ノンフィクション

「銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイヤモンド」の最低で有用な活用法

「銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイヤモンド」は、世界には強い国と弱い国があるがその差が発生したのはなぜ? という話。面白い、知識になる、何となく自分が賢くなった気になれる、といった長所に加え、夜寝る前に読むと良い。あっという間に眠くなります。
小説

「オルゴォル 朱川 湊人」で小学生も大変だねって思った(他人事)

「オルゴォル 朱川 湊人」で小学生も大変だねって思った話です。昔なら真面目は真面目で、アホはアホで容認されたが、最近は平均から外れるとダメっぽい。しっかりした主張を持ちながら、周りに合わせる柔軟性もなければならない。ハードル高過ぎじゃね?
小説

「螢・納屋を焼く・その他の短編 村上 春樹」は不在と同時存在の話

「螢・納屋を焼く・その他の短編 村上 春樹」は相変わらずキャラクター、ストーリー、テーマ全て魅力的。テーマはポケットの中なもんで見せてはくれないけど、有っても無くてもファンにはどっちでも良い。あれこれ妄想するのが楽しいし、それこそ同時存在?
小説

「オブ・ザ・ベースボール 円城 塔」はモノボケみたい|解釈は自由

「オブ・ザ・ベースボール 円城 塔」はモノボケみたい、っていう失礼な話。こんな変なことを考えたのは二つ目の話のせい。意味深にモノを並べてコレとコレとコレを使ってこういう風に解釈するのが正解、ではなく、ランダムに並べた実験に思えるのですよ。
実用書

「アドラー心理学入門 岸見 一郎」でスロースタート|入門しにくい

「アドラー心理学入門 岸見 一郎」は門をくぐりにくい入門書。「嫌われる勇気」の方がとっつきやすくて入門っぽい。総論で興味を持った人も含め、続く二章で離れた人もいるのでは。ここを越えると興味深さが加速し、続きを読みたくなる感じに変化します。
実用書

「頭がよくなる本 トニー・ブザン」が狗頭羊肉|元祖マインドマップ

「頭がよくなる本 トニー・ブザン」はマインドマップの元祖。思考は放射的だから真っすぐな言葉では表しにくい、放射的なマインドマップで表そう、ってことみたい。昔に比べて紙は手に入りやすくイラスト挿入も容易。思考整理により適した方法を試したい。
小説

「はじめての文学 村上 春樹」に魅力的個性を見た|冷たく熱い覚悟

「はじめての文学 村上 春樹」を読んで、つくづく魅力的な個性に衝撃、って話。村上春樹の文章的個性、雰囲気的個性の源は『大変だけどしょうがないか』的な冷めてるようで熱い覚悟じゃね? 端的にあらわせば『やれやれ』だ。僕も個性的でありたい。