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「ミツハの一族 乾 ルカ」で起承転結の「承」が難しいって思った

ストーリーが大正怪奇系曖昧ミステリィで、テーマが因習、キャラクターは特殊能力者。小説に限らず、連作の宿命として最初と最後が特に面白くて、面白さのバラつきが出るってのがある。起承転結で言う「承」が面白いと自分の中の評価がグッと上がるよね。
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「湯けむり浄土 高橋 義夫」で自分では体験できない日々を味わう

「湯けむり浄土 高橋 義夫」で自分では体験できない日々を味わう。物語は①波乱万丈の大冒険を楽しむ、②雰囲気を楽しむ、という2通りの楽しみがあると思う。この話は②の要素が強い。江戸時代の湯守り、気は優しくて力持ちの好漢という日々を楽しめる。
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「マスカレード・ホテル 東野 圭吾」が面白くないはずない

「マスカレード・ホテル 東野 圭吾」が面白くないはずない。ストーリーが反発バディものでテーマが仮面、キャラクターがキムタク。昔ながらのミステリーを読みたい、でも本当に昔のはちょっと……、というニッチ層の駆け込み寺が東野圭吾なんじゃね?
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「100回目のお引っ越し 後藤 みわこ」は大人が読んでも楽しめた

「100回目のお引っ越し 後藤 みわこ」はそれほど複雑ではなく、かと言ってあまりに単純すぎるわけでもなく、大人が軽い気持ちで読んでも楽しめた。たまに読むには気分転換になって良いし、児童文学の中にも面白い話はいくらでもある。
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「総ばる島 池上 永一」は期待してただけにイマイチだった

「総ばる島 池上 永一」の作者は沖縄を舞台にした独特な雰囲気 、いい加減でコメディタッチ な作品を書く人であり、それがとても気に入っていた。今作はイマイチだった。期待して読んだからであり普通に読んだら面白いと思っただろう。
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「被取締役新入社員 安藤 祐介」でかなりの当たりを引いた気分

「被取締役新入社員 安藤祐介」でかなりの当たりを引いた気分。設定が独特で、登場人物が個性的、成長があり、最後は意表をついた形。最初の方でたどたどしさを感じたが、徐々に自然な文章になっていった。2作目という事だしぎこちなさがあったのが慣れた?
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「レペゼン母 宇野 碧」がめっちゃ面白くて残念|噛むほど味が出る

「レペゼン母 宇野 碧」がめっちゃ面白くて残念。面白いんだけど今風ではない。噛んだら味が出るタイプ。もちろんこの本単体の問題ではなく小説全体の問題だと思う。噛むまでもなく味が出る小説⇒噛んで味がある小説を書くのが良さげじゃね?
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「不器用な赤 ヒキタクニオ」は迷惑かけすぎ、特に自転車が気になる

「不器用な赤 ヒキタクニオ」はただ気に入らないというだけで犯罪を繰り返す話。皆それぞれ気に入らないことがありつつも折り合いを付けて過ごしているわけで、これを不器用と言われても共感できない。それでも読んでしまうのが、アウトローものなのだろう。
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「1976に東京で 田澤 拓也」で陰キャの春を思う|太宰治的な

「1976に東京で 田澤 拓也」は太宰治になれなかった人物語。小説としても面白いけど、さらに気になったのはモテっぷり。太宰治暗い⇒モテないってイメージあるけど違うっぽい。主人公もモテモテ。新しいんだか古いんだか絶妙な時期の太宰治的青春物語。
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「ロブスター 篠田 節子」で多様性の先が気になる|尊重と安住の地

「ロブスター 篠田 節子」で多様性の先が気になる。世の中どんどん多様になる予感。多様性を認めたうえでどうアプローチするかが問題。尊重しつつ、最後の判断は自分の好きなようにする。個人的には色々彷徨って行きついた先の安住の地なら良いと思う。