小説

小説

『羊をめぐる冒険 村上 春樹』は一見馬鹿らしいが細部までしっかり

『羊をめぐる冒険 村上 春樹』はストーリーが羊をめぐる冒険でテーマは細部までしっかり。妙に真実味がある感じが独特の文章と相まって面白く読み進めてしまう理由では。捕まったが最後、読者はどこまでが虚構か分からなくなりどんどん勝手に深読みする。
小説

『ノルウェイの森 村上 春樹』はあんまり書かれてないとこがすごい

『ノルウェイの森 村上 春樹』はストーリーが幻想的現実っぽい話でテーマが強さ。その先に破滅しかないと分かっていても最初に立てた誓いを貫く強さ。あるいは何かのために誓いを破る強さ。じゃあ我々はどうするべきか。強くなけりゃいけないのだろう。
小説

『風の歌を聞け 村上 春樹』を読んで着実にハルキゲニアに近づいた

『風の歌を聞け 村上 春樹』は空気がよどんでいる。屋内でも屋外でも何となく。だからタイトルに反して風が吹いてる感はなくって逆にそれを求めてる、みたいな。閉塞感?文学系は何らかの文学的冒険が必要だとすれば確かにこの小説は条件を満たしている。
小説

『ダンス・ダンス・ダンス 村上 春樹』上手く踊るの難しいと思った

『ダンス・ダンス・ダンス 村上 春樹』はストーリーが自分探しやれやれ旅でテーマが五反田君。色々な要素があって考えさせられ、一つ一つを持ってきても十分小説になる。それだけで美味しい弁当をたくさん準備して見事なバランス感覚で詰め直した感じ。
小説

『ミノタウロス 佐藤 亜紀』は今風に言うとマジですごいよこの話

『ミノタウロス 佐藤 亜紀』は主人公が生きていくためには生贄が必要なんじゃない?と疑いたくなるほど、他人の人生をめちゃくちゃに破壊していく。別に意図してではなく流されたり衝動的にだったり。この時代、というか世の中もそう?
小説

『痴人の愛 谷崎 潤一郎』がワロエナイ|大正いただき物語

『痴人の愛 谷崎 潤一郎』はストーリーが大正いただき物語で、テーマが痴人の愛、キャラクターは痴人。ナオミ=風俗嬢とすると、僕は主人公を笑うことができる。ナオミ=子供と考えると?問題の根底にあるのは、ナオミ=欲望、な気がする。
小説

『俺たちの宝島 渡辺 球』で気楽さと安定の対比が気になる

『俺たちの宝島 渡辺 球』は全編にわたって不安定だが気楽な暮らしと、安定しているが窮屈な暮らしとの対比が主題っぽい。後戻りのできない業というか葛藤というか、そこら辺が人間の面白みでありその描写こそが小説の醍醐味なのだと思う。
小説

『桐島、部活やめるってよ 朝井 リョウ』はトラウマえぐるから注意

『桐島、部活やめるってよ 朝井 リョウ』はストーリーが平成版飛び出せ!青春!で、テーマが世界、キャラクターが多汗症。桐島は部活やめて正解。今は昔に比べると選択肢がたくさんある。重要なのはただやめるのではなく代わりを探すってことだと思う。
小説

『十二人の死にたい子どもたち 冲方 丁』を株と結び付けて満足

『十二人の死にたい子どもたち 冲方 丁』はストーリーが逆転脱出ミステリーで、テーマが価値、キャラクターは様々な価値観の人。高価なはずの命を支払ってまで得たい死のメリットとは何か? 読んでいて登場人物の話に納得したり首を傾げたりする。
小説

『思い出トランプ 向田 邦子』そのものが獺祭図の産物

『思い出トランプ 向田 邦子』はストーリーが人生いろいろで、テーマが獺祭図、キャラクターはちょっと変わった人。向田邦子本人がかわうそな気がする。いたずら心満載で集めたあれこれが向田邦子のまわりにたくさん並ぶ。まさに獺祭図だ。