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『あかね雲の夏 福田 栄一』はビックリするほど何も起こらない

『あかね雲の夏 福田 栄一』は雰囲気は良い。こんな魅力的な環境の中でいったいどんな出来事が起こるのだろう、と期待して読み進めると、なかなか起こらないなぁ、となり、あれ?さっきのが山場だったの?となり、気が付けば終わってしまう。
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『スローバラード Slow ballad 小路 幸也』常連多い店

『スローバラード Slow ballad 小路 幸也』はストーリーが続き物イマドキミステリでテーマがしがらみ。主人公はわりと怖い人。この本はファン向けっぽい感じ。フラッと入った居酒屋で店主と常連が盛り上がってるみたいなイメージ。
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『ピエロで行こう 中園 直樹』は文学的名作、になる要素を持った話

『ピエロで行こう 中園 直樹』は色々と雑で描写少ない漫画的な小説。登場人物のちょっとした心の変化が描写されていたら、もっと丁寧に出来事が書かれていたら、不朽の名作になっていたのではないか。まあ作者は意図的にこのスタイルにしているのだろうが。
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『レッツゴー・ばーさん! 平 安寿子』ばーさんのエッセイが続く

『レッツゴー・ばーさん! 平 安寿子』は小説の主人公のエッセイ、みたいな変な本。最初に登場人物紹介、とかあるから余計ややこしい。内容的には解りやすくて面白い。誰もが避けては通れない老いに関する問題について主人公の考えを書いている。
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『大仏男 原 宏一』やってることの怪しさと努力のギャップが面白い

『大仏男 原 宏一』はお笑い芸人→霊能力者に転職して大成功をおさめる、って話なのだがまずその発想が面白い。真剣に取り組むこととなり勉強して技術を磨いてってあたりはやってることの怪しさと努力のギャップがおかしく、それこそお笑いの台本のようだ。
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『夏の魔法 本岡 類』で教えりゃ何でもできるのかもと思った

『夏の魔法 本岡 類』は久しぶりに息子に再開。しかし息子は問題を抱えていた、という話。きちんと教えれば年相応に大抵のことはできる。でも面白そうじゃなきゃやらないだろうしできないことは面白くない。親がきちんと教え、方向性を示せば良いのだ。
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『あの日の桜吹雪よりも 高野 裕美子』はどうでもよくなった話

『あの日の桜吹雪よりも 高野 裕美子』は陰謀っぽい話なのに結構さっぱりしている。夢中になってたけどどうでも良くなった、ってのが出てきて、それが対照的で面白い。それはもう桜の花が散るようにあっさりと、今までの情熱はどこへやら、となる。
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『ジャクソンひとり 安藤 ホセ』にはオカマが出てこなくて残念

『ジャクソンひとり 安藤 ホセ』はストーリーが今風ゲイでテーマが強がりナイーブで主人公が今風ゲイ。僕が感じるオカマの面白味は手に入らないものに憧れるところ。新選組も隠れキリシタンも同じだし、なんなら人間がそう。ピエロっぽい悲しさがある。
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『ネバーランド 藤野 千夜』は分かっちゃいるけど止められない

『ネバーランド 藤野 千夜』はダメ男好きの人の略奪恋愛話。こんな内容なのに全然ドロドロしてないのが凄い。止めた方が良いよ、と頭では冷静に判断できていても、好きになってしまったらどうしようもない。分かっちゃいるけど止められない。
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『春、バーニーズで 吉田 修一』でオカマ成分充填|個人的最高傑作

『春、バーニーズで 吉田 修一』はストーリーがおしゃれ生活でテーマが過去あれこれで主人公が一昔前おしゃれ男子。強がるんだけど弱くて自分で弱さを知っている、でもしょうがない、みたいな。だからちょっと突っ張ってもすぐに引いちゃう。そこがいい。