「1976に東京で 田澤 拓也」で陰キャの春を思う|太宰治的な

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2025/5/24投稿記事の修正転載です

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「1976に東京で 田澤 拓也」で陰キャの春を思う(2025/5/24)

ストーリーが陰キャモテモテ日記でテーマが太宰治、キャラクターが太宰治になれなかった人。適当に借りてきたのにかなり面白かった。太宰治が気になる一冊。

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陰キャモテモテ

小説としても面白いけど、さらに気になったのはモテっぷり。その点では太宰治と違うよねー、と思ったけど考えてみれば太宰治もモテモテだ。心中までしてくれる人ってよっぽどだよね。少なくとも僕にはいない。

なんとなく太宰治暗い⇒モテない、ってイメージあるけど違うっぽい。この小説の主人公もモテモテ。太宰治好きだけあって内向的、よく言えばインテリなんだけど、今で言うところの陰キャだと思う。なのに女性が途切れない。良いか悪いかは置いとくとしてなぜ?

どうやら単なる陰キャではなく、好きなことには夢中タイプっぽい。かなり積極的でありタガが外れているレベル。太宰治を意識してこうなったのかも。しかし、夢中にならなくても向こうから寄ってくるわけだ。ハプニングだったり、ちょっと気になる、とかそんな感じ。

そんな主人公の魅力は正直よくわかんない。単純に顔がいいのかもしれないし雰囲気の問題かもしれない。それにしたって内向的だからなかなか伝わらなさそう。ひょっとしたら凄く優しいとかそんな感じなのかも。

でも積極的に優しいってよりは優柔不断的な匂いが漂う。ここまで考えて引っかかった。これってラブコメ主人公じゃね?

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共感の力っぽい

元祖ラブコメ主人公、って言っちゃうと盛り過ぎか。こういうのはたいていギリシャ神話とか中国の古典とかにすでにあったりしそう。それにしても太宰治はラブコメ主人公に通じるものを持っているんじゃね? もちろん死んじゃうからコメディにはならないけど。

優柔不断寄りの優しさ、八方美人で良ければわりと多くの陰キャがモテそう。でも実際には陰キャはモテない。モテ陰キャとチー牛を分ける要因、それはズバリ顔。……と言ってしまうと身も蓋もないが近いところで雰囲気じゃね? 雰囲気イケメン、的な?

まず清潔感は必要。これは絶対。インテリ的なモテ陰キャに不潔イメージはNG。オイニーゴイスーバリアの前には顔も雰囲気も威力激減だ。

他に陰キャイメージっていうと普段無口なくせに好きなことになるとめっちゃ饒舌、ってのがある。これもNG、……かと思いきやそうでもないかも。

OK/NGを分けるのは顔、……だと困るので雰囲気でカバーしよう。無口と饒舌、冷めた感じと情熱のギャップ萌えを狙えるかもしれない。饒舌の内容も問題な気がする。好ましい話題でないとダメ、女性ドン引き話題ではシャレにならない。共感できればなお良い。

しかしまあ、意中の相手と共感しあえるなんてのは奇跡的だ。それこそ赤い糸レベル。ということでモテ陰キャを目指すには、清潔感と優柔不断よりの優しさをもって、共感しあえる話題を用意する必要がありそう。

……うーん、当たり前の話か。これらを備えたうえでできればラブコメ方面へと進みたい。心中バットエンドは流行らないのだよ。などと今日も余計な妄想で満足。ちょうど僕が生まれた頃、新しいんだか古いんだか絶妙な時期の太宰治的青春物語でした。

↓お金儲けに対する興味の初期状態を見た気分。

↓心配した反りは10年たっても大人しいですよ。

↓ポモドーロテクニックの全能感がヤバい。疲れるけど。

↓小説とか実用書とかエッセイとか、幅広く読みたいですな。

↓自己啓発本ばっかり読んでる気がしてきた。

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