「頭がよくなる本 トニー・ブザン」が狗頭羊肉|元祖マインドマップ

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2022/12/7投稿記事の修正転載です

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「頭がよくなる本 トニー・ブザン」が狗頭羊肉(2022/12/7)

軽い実用書を読みたいと思った。図書館で見かけて、いかにも頭の悪そうなタイトルだったので借りた。……違うじゃん! メッチャちゃんとした本じゃん!

タイトルが『頭がよくなる本』だよ? 頭が悪い人用の本、ってことだよね。ということで自らのアホさ加減にほとほと困り果ててる僕は飛びついた。

でもよくよく見てみたら、原著の題名は『頭を使え』。『頭がよくなる本』だと苦労しないで楽に賢くなれそうだけど、『頭を使え』は努力が必要。やっぱり世の中甘くない。

どうやら有名なマインドマップの元祖の本みたい。……あー、ヤバいの借りてきたかも。ということで途中からメモを取って読んでみた。

マインドマップは放射思考に基づいている。たいてい思考は放射的だから、真っすぐな言葉では表しにくい。放射的なマインドマップで表そう、ってことみたい。

言葉では表しにくい、といってもずっと伝達、記録の方法が言語しかなかったからしょうがない。でも本当はもっと適しているものがあって、それが可能になりつつあるのかも。

昔々は紙が貴重だった。ノートを取るのも節約したいから場所を取るイラストなんて書けない。超圧縮された言語こそが効率的なだったんじゃね? イラストは出力に時間がかかるし。

しかし今となっては紙は安い。無駄遣いはもったいないけど勉強のためならいくらでも使える。パソコンを使って適当なイラストを持ってくるのも簡単。そう考えるとより適した方法がありながら旧来の方法に縛られるってことになる。

キーボードみたいだよね。タイプライターの時代の並びに縛れて今でも使われてる、ってやつ。

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敷居が高いのが難点

よし! ならばより適した方法であるマインドマップを使ってみるか! と思いましたよ。でもどうやらそうでもないらしい。マインドマップで調べるとちょっと違うものがたくさん出てくる。ツリー図、ロジックツリーですな。パッと見、両者の違いは以下のとおり。

 マインドマップ
・線にキーワードを書く
・キーイメージ重視
・カラフルで個性的な見た目

 ロジックツリー
・接点にキーワードを書く
・キーワード重視
・大人しめな見た目

キーワードを線に書くのはマインドマップが関係性を重視するから? 結果として細胞みたいな外見になる。個性的な見た目はイメージに残りやすい。

たいしてロジックツリーは要素重視。見た目の面白さでは劣るけどフラクタル構造になっている点は魅力的なんじゃね? 正直、関係性重視か、要素重視かの違いはよくわかんない。どっちも一長一短な気がする。

しかし見た目の面白さでマインドマップが勝っているのは少なくとも僕にとって揺るぎない事実。どちらにしろ両者は異なる。

ロジックツリーがマインドマップのふりしてんじゃねーよ! 正しい条件を満たさないマインドマップもどきを撲滅せよ! ……とは言わない。ロジックツリーの多用はマインドマップの問題点を端的にあらわしている気がする。

高品質な紙が容易に手に入ってパソコンも手軽に使える現代でさえ、イラスト出力は大変だ。だからキーワード重視のロジックツリーがマインドマップを圧倒しているんじゃね? この問題を解決するにはどうすればいいか? 魅力的なマインドマップをもっとお手軽に書くには?

……イラスト屋が答えな気がする。イラスト屋でなくても、多種多様なイラストのストックがたくさんあって、簡単に個性的な線が引けるアプリがあればそれでだいぶ行ける気がする。あるいはAI画像生成。今よりももっと言語を簡単にイメージ化できれば置き換えは容易だ。

などということはマインドマップ推進委員会の人がすでに考えているだろう。僕としてはマインドマップをいい感じに取り入れていきたい。ちょっと色々試し見ようと思ってます。思考が刺激される良本でした。

↓マインドマップ見た目が個性的で良いよね。……イラストはムズいけど。

↓パッと見でわかる「説明しない」が理想ですな。

↓マインドマップにはイラストを入れたいけどハードル高い。

↓頭がよくなる本を読んだのに今でも同じようなアホを繰り返しています。

↓マインドマップも良いけど、旅も成長を促すよね。

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