「経済は世界史から学べ! 茂木 誠」は相変わらずミもフタもない

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2024/3/15投稿記事の修正転載です

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「経済は世界史から学べ! 茂木 誠」は相変わらずミもフタもない(2024/3/15)

相変わらず世界史はミもフタもない。これじゃあ、理想に走りたくもなるけど許してくれないほど現実的。まあ、現実ばっかりだと同じことの繰り返しだから配分が大事なんだろうけど。

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バブルが気になる

最も気になったのはバブル。何で同じこと繰り返すのかなー、って思うんだけどその時はしょうがないんだろうね。球根の値段は上がり続けるし、株は上がり続けるし、土地の値段は上がり続ける。まだ大丈夫、とこの波に乗り遅れてはならない! って発想が破滅のもとっぽい。

今ってそんな感じらしいよね。リーマンショック以降、すでに三回くらい弾けるはずのバブルがあって、それが次のバブルで生き延びてる。ゾンビ状態のバブルだから弾けたら凄いらしい。

この本の中に、かつて日経平均が3万円を越える時代があった、みたいなことが書かれてる。今4万円超えてるよって言ったら出版当時の人はびっくりするだろうね。じゃあ日本は失われた20年を超えてさらに景気が良くなったんだね! って言われたら、なんて答えれば良いんだろうか。

景気は全然良くないよ、不景気株高で「暗黒の木曜日」前みたいな状態だよ、なんて教えたら悲しい顔しそう。景気が良いときにバブルが弾けるのも大変だろうけど、景気が悪い時のダメージはもっと切実でやるせないだろうね。毎日山の手線止まりそう。

最近そういう本ばっかり読んでるからってのもあるだろうけど、またしても靴磨き少年の話が出てきた。これまで株とか興味なかったけど新NISA好調で始めました、的なニュースを見ると超怖い。まあ、僕もまだまだ全然初心者なんだけどね。

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マザーコンピュータは?

火の鳥にマザーコンピュータが出てくる話があったと思う。結局マザーコンピュータ同士が争うとかだと困るけど、こういうのって補佐的に使えないかね? ケインズと新自由主義と、こういう時にはこっちみたいに判断してくれるAIが良い、

……なんてうまくいかないか。世界中に経済学者がいっぱいいてそういうプロがアドバイスしても上手くいかないんだしね。そもそもプロの間でも意見が分かれるだろうし。

ただし、この本の中には明らかな失敗パターンも出てくる。ひとつは現実を見ない理想主義。クロムウェルが強要したピューリタン的禁欲とか、商工業をいかがわしいとする朱子学の建前主義とか。やっぱり地に足がついてないと上手くいかないんじゃね?

……あれ? 実体経済無視の金融経済とかもそんな感じ?

極端な理想主義がヤバいってことは現実主義も同様ってことでしょう。なんだろうね。汚職とか、自分勝手なルール無視とか、そういうのが該当しそう。国なんだから自国民を守るため多少の汚いことはするだろうけど、あからさまなのはNGっぽい。汚職はサイテー。この本見てもロクなことない。

清濁併せ吞む、なんて言葉もあるしある程度は仕方ないかもだけど私利私欲のためとか救いようがない。じゃあどうすれば良いか、ってのはこの本のおわりにしっかり書いてある。

国の方向性を決めるのは国民であり、政治家は国民が選んだに過ぎない。無いものねだりで夢ばっかり見るのではなく、しっかり現実を見て選挙に行く。投票したいまともな人が……、と言いたいのも事実だが自分たちの鏡だと思うしかない。

自分たちがしっかりした国民であれば政治家もしっかりせざるを得ない、……はず。そこら辺は卵と鶏っぽいけど、信じるしかなくね? などと考えさせられる良本でした。

↓小難しいこと言っても人間は単純なのですよ。

↓これを書いたころに比べれば多少は進歩してるかね? ……老化は確実だけど。

↓DIYは理想と現実の良いとこどりを目指します!

↓イケイケの時は良いけど、撤退戦がムズイよね。

↓キリスト教世界から見ると超特殊っぽい。

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