*「晴耕雨読その他いろいろ」2025/7/12投稿記事の修正転載です
「ちょいな人々 荻原 浩」の愛すべき単純さに共感(2025/7/12)
ストーリーがリアルあるあるでテーマがちょい、キャラクターがちょいな人。共感の嵐。ちょいってのは人間の単純さ、愛すべき人間味?

いくら何でも
こうやって見せつけられると人間って単純だなー、とつくづく思うのですよ。小難しいこと言ってるオッサンも根は単純明快。もちろん僕もちょいな人間だ。いくら何でもここまでではない、と思いたいんだけどまあこんな感じだよね。
自分をよく見せたい、自分の王国で鼻高々、好きなことにともかく夢中。どれも行き過ぎれば迷惑だがちょいで済めば愛すべき特性だ。ということで気になるのはちょい利用。
利用①:ちょいを知っていれば行動を予測できる、あるいはこの本みたいに操作できそう。
利用②:ちょいを身に着ければ魅力的な人間になれる?
①の予測は自他ともにありそう。操作まで行っちゃうとちょっと狡猾だけど、心理学なんてそんなもんだよね。多かれ少なかれ誰でも使ってそう。特に自分に限って使えば有用じゃね? 自分は意志が弱いからこの方面には近づかないとか。逆にご褒美的な感じで人参ぶら下げて誘導するのもありかも。
ちょい利用でレールを敷ければ意図した方向に進むシステムを構築できるかも。これって僕が最近気になってる頑張らないとかニュートラルとかにつながりそうな予感。頑張らなくてもちょいを利用して好ましい方向に行けたら最高。脳の報酬系を使えれば正のフィードバックでどんどん突っ走れそう。
②はまあオマケみたいなもん? それでもこの本の登場人物はやっぱりかわいらしいと思う。どうやら子供みたいな単純さに好感を持っているっぽい。あるいは共感かもしれない。登場人物の単純さが自分と似ている⇒共感を抱く、みたいな感じ。人間なんてだいたい単純だから共感を抱きやすい予感。
ちょいの本質は?
利用できそうなちょいの本質とは何か? ぶっちゃけ欲だよね。突き詰めれば食う寝る遊ぶの3大欲求に行きつくんだろうけど、人間だからもう少し複雑。
マズローピラミッドの一番下である生理的欲求はちょっと違いそう。生理的欲求で操作っていうとなんか犯罪っぽいし。その上の安全も犯罪の匂いがする。もともと動物にとって明日なんてさっぱりわからないけど人間的には安全も気になる。安定してないと怖くてしょうがない。
おそらく生理的と安全の欲求は問題の切実さが大きすぎてちょいにならない。サスペンスとかがこれを扱いそう。
ちょいとして面白いのは社会的欲求と承認欲求だよね。社会的もこじらせるといじめとかになるけど、共感につながるから超重要。承認欲求もモンスターなんて言葉があるし、求めすぎ注意。やっぱり自分を持ったうえで承認を求めたいよね。……自分を持つのが難しいけど。
さらにその上、自己実現となるとまあ利用したい気は山々だけどちょいではない。これは鼻先の人参が目的ではなく走ること自体が目的だし。
ということでちょい利用①と②的に面白そうなのは社会的欲求と承認欲求な気がする。面白グループに加わりたいとか誰かに認められたいとか。これらの欲求を使って好ましい方向に進むシステムを作れたら良いよね。頑張らなくてもOKなやつ。でもってそういう人間は魅力的でもありそう。
後は切実にならない程度の生理的欲求も有用な予感。ここまでやったら一休みとか好きなおやつ食べるとか、なんだかんだ言って動物だしかなり有効。
こんな調子で、今日も妄想が捗る。本に書いてあることから本に書いてないことまで勝手に考えて自己満足。小説的には軽め。なんだけど根っこの方は愛すべき人間味の塊であって共感の嵐でした。
↓「晴耕雨読その他いろいろ」最初の読書は萩原浩でした。
↓ガーデニングで王国を作り、DIYで城を築く。自己満足大王ですよ。
↓頑張らないでいつの間にか上手くいってるシステムを作りたいですなぁ。
↓ともかく野菜が楽しくて手を広げすぎ。
↓年取ると単純になる? その方がシンプルで良さげ。
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