*「晴耕雨読その他いろいろ」2024/2/9投稿記事の修正転載です
「ジャクソンひとり 安藤 ホセ」にはオカマが出てこなくて残念
ストーリーが今風ゲイでテーマが強がりナイーブで主人公が今風ゲイ。途中で気付いたけどマインドマップ無理だよ。
文学っぽい
文学とは何かといえば僕は詳しくないけど、テーマ的な面白さだと思っている。でもこの話はそうじゃない。テーマで言ったら今風ゲイの話なんて他にもありそう。でもおそらく、その手の話を読んでも僕はここまでワクワクしなかった。多分雰囲気が文学。
雰囲気があれば、イマイチテーマでも面白く感じるもんだと思ってる。普通のおにぎりでも登山の後に頂上で食べたら忘れられないほどおいしい、みたいな。雰囲気が合うかどうかは人それぞれ。琴線に触れる、とかってつまりはそういうことなんじゃね?
僕にとって最高レベルは村上春樹。雰囲気があって、テーマも面白くて、さらにストーリーも魅力的だからもうわけがわからなくなる。吉田修一も良いよね。じゃあどうすれば雰囲気を出せるか? 知ってたら誰か教えてください。ほんと、マジで。
おそらく多くを語らずでも足りなすぎもダメで、ちょうど良い情報量を的確に与える必要がありそう。過不足はリズムを崩す。
そこで共感を使う。読者の持っている情報を呼び起こすことができれば、与える情報は少なくて済む。共感が連れてくる情報は多過ぎになることもないし。
じゃあ、僕が今風ゲイに共感できるか? 多分そこじゃなくて、どこかにいそうな感覚、自分の中にもありそうな感覚に共感したんだと思う。めっちゃナイーブなもんで逆に強がってますよ感。誰もが昔持っていて、二十代前半くらいで捨てて、でも死ぬまで残ってるアレです。
オカマは消えたのか?
強がりナイーブは魅力的としてもオカマ小説好きとしては物足りない。僕が感じるオカマの面白味は手に入らないものに憧れるところ。新選組も隠れキリシタンも同じだし、なんなら人間がそう。ピエロっぽい悲しさがある。
そのためには自分の憧れを認識しないとダメだし、手に入らないことを認めないとダメ。未だ夢の中で、信じて頑張り続けてると方向性が別になる。*以下、言葉的な定義は厳密でない。調べても意見色々で結局よくわからないし。
吉田修一の小説に出てくるのはゲイであってもオカマ的で、どこか後ろめたさがある。これがとても魅力的。いっぽうでこの小説のゲイは現状で安定しているor安定なフリを貫いている。
だから僕から見たら物足りない。イマドキそんなのはやんねーよ、そのフリがまたいいんじゃん、と言われればそれまで。ひょっとしたら昭和、あるいは平成半ばで絶滅したのかも。だけど趣味嗜好だからしょうがない。
イマイチポイントもあったけど普通に面白いですよ。余計なことを含め妄想が広がる良本。
↓趣味嗜好なんだからわかっちゃいるけどやめられない。
↓最高。
↓描写が魅力てってのはそれだけで強みだから羨ましい。






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