『家族がいてもいなくても 久田 恵』で秘密を聞いたみたいな気持ち

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2015/12/6投稿記事の修正転載です

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家族がいてもいなくても 久田恵(2015/12/6)

著者は久田恵。仕事をし、子育てをし、介護をし、随分濃密に過ごしてきた女性の話。

おそらく当時働く女性の最前線くらいにいて頑張ってきたのだろう。そして気が付けば還暦。でもまあ、それに対して後悔したり憤ったりしているわけでもなく、しずかに振り返りつつ今現在の身の回りのあれこれについて考えそれを楽しんでいる感じがする。こうありたいものだ。

もともと新聞の連載らしく1つずつが2ページ。だからともかく分量が多いのだがいちいち興味深い内容ばかりである。熟年離婚、介護、家族との思い出等々。

僕が読んでも面白いのだが、調度僕の両親と同じくらいの年齢なので勧めてみたくなる。同世代はこんな風に考えているらしいよ、って。でも内容が内容であり躊躇してしまう。

これがもとで両親が離婚しても嫌だし、僕が介護に対して引き合いを出し何か示唆していると思われても面白くない。別にこの本が離婚を勧めているわけではないが、身近にこんな話があった、といくつか紹介されているので、それに触発されないか大変気になってしまう。

しかしともかく面白いのだ。子供のころ、たまに漏れ聞く普段は聞かない大人同士のたわいない話。でも僕ら子供にとっては、ああ、こんな風に考えているんだ、こんなこと言うんだ、と新鮮で何か大変な秘密を聞いたみたいで複雑な気持ちになってしまうアレに近い。

僕ら世代にとっても面白い本だ。僕らの親世代にとっても面白い本だろう。でもこれがもとで離婚、とかなっても知らない。

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