『限界集落株式会社 黒野 伸一』は人間ドラマに重点が置かれている

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2015/11/15投稿記事の修正転載です

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限界集落株式会社 黒野伸一(2015/11/15)

予定調和的な作品。しばらく読むと話が見える、という事は多々あるが、かなり早い段階でそうなり、しかもブレない。

ここら辺が問題になるのだろう、という部分で実際に困ったことが起き、この人はその内大きな力になってくれるんだろうなー、という人が活躍する。そうは言ってもその過程に意外な工夫があったり、紆余曲折あったりするものだと思うが、全てが比較的すんなり進んでいく。

あえて言えば問題の取り扱いが意外。農業の話なのだから農業で起きた問題に焦点があてられるのかと思いきや、そこはさらっと進んでいき、人間ドラマの方に重点が置かれる。

別にそれでも良いのだが、限界集落という注目度の高い社会問題をタイトルに持ち、物語の最初ではそこから脱する難しさを語っていただけに何というか違和感がある。

あれ? こっちじゃないの? そっちなの? 別にいいけどさ、という程度の軽い違和感。このあたりの整合性、気にする人は気になってしょうがないのでは。

ドラマかなんかで聞いたような、と思ったらNHKでやってたらしい。最近民放でもこんな感じのやってなかったっけ? 注目度が高い一方、現実は大変なのだろう。

同じ作者の「長生き競争!」の方が面白かった。重要な社会問題を扱っている点では同様だが、あれは意外性があって良かった。

それにしてもWikipediaに登場人物名が出ていたのだが、結婚して変わる方の名前が併記してあるのはマズイのでは。せっかくあらすじをぼかして書いてもこれじゃあネタバレにならない?

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