*「晴耕雨読その他いろいろ」2018/6/29投稿記事の修正転載です
「ダンス・ダンス・ダンス 村上 春樹」で上手く踊るのは難しいと思った
ストーリーが自分探しやれやれ旅でテーマが五反田君。自分探しって言うと随分安っぽくて申し訳ないが一言で表すとそういうことかと。
主人公は上手く踊ろうとする。でもこの話に出てくる上手く踊れてる人って何だか色々と大変そうだ。やれやれ。
反対に戸惑いながらも好きでやってて楽しんでいる人は幸せに見える。やれやれ。
相変わらず有名人に弱いのだがやっぱり面白かった。他のも読んでみたくなった。こうしてまた一人村上春樹ファンが増えたわけだ。やれやれ。
どこか力が抜けていて気取ってないようだけど漂うオシャレ感が良い。オシャレ嫌いなんだけどね。やれやれ。
30年前の小説なのに古さを全く感じない。懐かしい単語とか出てきて、あ、そういえば昔の話だった、とあらためて思い出すほど。そのくらい違和感なく楽しめる。その辺りは名作の特徴であり条件とも言えるのかも。やれやれ。
今でも村上春樹の新作が出ると話題になるし桑田佳祐はトップ集団を走る。そう考えると80年代から文化的な進歩って少ない? 失われた10年は20年になりそろそろ30年だけど、ああ、そういうことか、と納得。やれやれ。
幕の内弁当みたい、と思った。色々な要素があってそれぞれ考えさせられる内容。それら一つ一つを持ってきても十分小説になるのでは、と。それらが絶妙に盛り込まれて一つの大きな話になっている。雪かきだなんて成程な話。かっこう。
最初から作られた幕の内弁当ではなくそれだけで十分美味しい弁当をたくさん準備して見事なバランス感覚で詰め直した感じ。十二分に計算されており伏線とか凄い。かっこう。
とても勉強になった。レベルが高過ぎて実際には手の出ない領域なのだが勉強になった。例えば主人公がモテるのも逃げられるのも納得。それが言葉で表されるのではなく話の中で、なるほどこりゃそうだ、と無理なく実感させられる。それに引き換え僕なんて‥。
五反田君ならもっと上手くやる。個人的には五反田君主演のエジプト物語を見てみたい。おそらく能天気な映画だが五反田君ならきっと上手くやる。今回も見当違いに色々考えた。でも勉強どうのとか抜きにしてとんでもなく面白かった。やれやれ。
↓何でもかんでも巻き込んで破壊。時代的な力強さがゴイスー。
↓逆に新しく、本質的に何も変わってねーなって苦笑。
↓是非使いたいのであれこれ考えてます。
↓ストーリーとテーマの入れ子構造に興味津々。
↓どうしようもないことと折り合いをつけたい。




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