『漫画 サピエンス全史 文明の正体編 ユヴァル・ノア・ハラリ』

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2023/10/8投稿記事の修正転載です

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「漫画 サピエンス全史 文明の正体編 ユヴァル・ノア・ハラリ」で平等と差別が虚構だと知った(2023/10/8)

軽い気持ちで読み始めた漫画なのでマインドマップなしです。とんでもなく皮肉に満ちた本で面白い。全ては虚構ですよ。もちろんこの本自体が虚構。

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平等は虚構

もちろん平等は虚構。作者自身、アメリカ独立宣言の平等に対してケチつけてるし。あのころの平等が虚構なのだから今も当然虚構。

そもそも平等ってムズいよね。空を飛びたい! とかそういうのと違って分かりにくい。実際に鳥が飛んでるのと違って平等を見たことがある人いないし。人類史上平等であったことなくね? あるとしたら弱肉強食だけどそういうことじゃないよね。

誰かの平等は他の誰かにとって不平等だったりする。個人的な平等はあるかもだけど普遍的な平等はない。あると思ってるヤツがヤバくね? そういう人が力でもって自分の思い描く平等を他人に押し付けそう。さんざん例があったよね。

平等を個人の頭の中から取り出しリアル世界に持ち込もうとすると、どうしても他人との関りが不可欠。だから揉めるわけだ。

最近は特にムズそう。多様性の時代だから価値観様々。頑張って稼ぎたい人と、ほどほどでのんびりしたい人とどうすれば平等に出来るか? 立場によって考えが変わりそうだ。ということで平等は虚構。……作者はそう言ってるんだよね? 皮肉な書き方だけど納得です!

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差別も虚構

平等の話のすぐ後に差別の話が出てくるわけだ。そうすると差別もまた虚構ですよ、って言ってるように思える。あまり大きな声では言えないけどこれまた作者の考えに共感。

だいたい差別とは何か? この話になると区別が出てくるけど、どうやら「合理的」とか「妥当」で分けられるっぽい。合理的でなければ差別、妥当だったら区別、みたいな。そうすると時代によって判断が変わり個人の主観が入ってくる。 やっぱりそれって虚構だよね?

ある国の人に優しくされたからなんとなく好意的、とか、ある人種に危害を加えられたから信用したくない、とか、そういうのって合理的かどうか絶対の判断は無理でしょ。以上より差別も虚構です。納得の話ですな。

でも、虚構だから無意味、ではない。虚構である、時代や状況で意見が変わる、個人によって感じ方は様々、って事実を認めることがスタートなんだと思う。オレの意見が絶対! こう考えないヤツはクズ! 排除してやる! は危険思想。

と、まあそんなことを皮肉っぽく言っている面白い本だと思いました。そのうちマンガじゃない版も読みたい。妄想が刺激される大変良い本でした。

↓広がる夢も虚構。

↓気になる細かいことも虚構。

↓もちろんバブルも虚構。

↓変人って魅力的だよね。近くにいたらちょっと面倒くさそうだけど。

↓歴史も子育てもバタフライ効果の連続。

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