*「晴耕雨読その他いろいろ」2016/8/15投稿記事他の修正転載です
-真夏のホラー劇場-怪奇!大きいスノコ棚は1×4材が反って大変なことになる! スノコ本棚その1(2016/8/15)
本棚が壊れた。カラーボックスを本棚に使っていたのだが20年くらい前のものなのでお亡くなりになった。本もたくさん詰めててかなり重かったし。ではスノコ棚で本棚を、となったのだがこれが怪奇現象の始まりだった‥。
本棚は横2列、縦2列に枠組みを区切り、縦はカンタンに高さを変えられる2枚の棚板でそれぞれ3つに区切りたい。棚板を全部入れれば横2列、縦6列になる。下側が1×4材3枚分の奥行き約270mmで上側は2枚分の奥行き180mm。

もとがこんな感じの縦3列カラーボックスを2個横置きだったので、ちょうどこれの奥行きが薄いものをもう1セット上に載せる感じになる。以前作ったタンスの上のスノコ棚は奥行き3枚分の1×4材を横棒で留めていた。
中段と上段の枠組みの支えはそれで良い、今回は横棒に1×2材を使うとして問題は一番下。この間は下に棚板がなかったのに対し今回は床面部分にも棚板があった方が良い。これを留めておくのに1×4材を使うと下の隙間がもったいないので薄いアルミ板を使う。


買ってきたのは木材と棚ダボ、アルミ板、壁に固定するL字金具他。‥しかし僕は甘かった。かなり注意して選んだのだがこれほど大きくなると1×4材の反りが凄い。思えばこれこそ反りの呪いの始まりだった‥。

1×4材を3枚並べて下の部分をアルミ板で固定した状態。さーて、中段部分と上段部分を1×2材で留めるかなー、と思い愕然とした。上段はもちろん中断も反りが半端じゃない。

厚み方向の反りはまだ良い。体重をかけて無理やり1×2材で留めれば取りあえずは矯正できる。
問題は幅方向の反り。写真のように並べた1×4材に隙間があり、幅方向の反りが大きい事がわかる。

しょうがないので幅方向は万力で固定。これで幅方向の反りも矯正可能。‥甘い甘い、反りの呪いはまだまだ続くのだよ。
こんな調子で上段と中段部分の反りは矯正したが下段部分がどうしようもない。アルミ板で固定しているので3枚の1×4材がバラバラになってしまう事はないものの厚み方向の反りの違い、うねりを抑えておくことができない。アルミ板が薄いため厚み方向で真っ直ぐに保つ矯正力がないのだ。

しょうがないので下段も横棒で固定する方向に方針を変更した。これには1×4材を使った。まさか側板を1枚完成させるのにこんな苦労をするとは‥。細かく穴を開けているのは棚ダボを取り付けるため。2列なのは位置を間違ったからでーす!‥しかしまさか後であんなことになるとは‥。

反りと戦いながらも側板×2と中板を完成させそれらをつないでいく。当然つないでいく作業も反りとの戦い。まだまだ呪いは健在である。

上に大きなものを載せたいので張り出す形でベニヤ板を設置。この後は棚ダボを取り付けて棚板を設置。これで見事完成でーす!
‥なーんて世の中上手くはいかないのだよ。反りを何とか強制したつもりでもそれは場所ごとの話。下段と中段の間、中段と上段の間はしっかり反っている。
このため棚ダボに棚板を載せるとやたら不安定な箇所がある。その場所だけ大きく膨らんでおり、他と同じ棚板の幅だと落ちそうになるのだ。軽い物ならいざ知らず置きたいのは重たい本である。落ちそうな棚だと危険極まりない、という結論になって当然修正が入った。
‥この時点で他に色々あってすでに夏休み半分つぶしてるのだよ。今年の夏休みの工作は中々厳しい戦いだ。
結局使わなかった棚板の棚ダボ用凹みのつけ方 スノコ本棚その2(2016/8/16)
棚板を棚ダボで受ける。カンタンに棚板と棚板の間の高さを変える事ができとても便利な方法だ。今回のスノコ本棚で使いたかったのだが反りがあって不安定なため挫折。それでもいつか使う日のため役に立つ方法だと思う。

前々からこの凹みはどうやってつけるのか?と不思議だったのだ。他にもっと便利な方法があるのかもしれないが取りあえずこういうやり方もありますよって事で。あ、複数枚、あるいはダミーを使わないとダメな方法です。

まず凹ませたい面を内側にし棚板を2枚合わせて万力でガッチリ固定。ホント、今回は万力大活躍である。このときなるべく2枚の断面に段差がないよう面一状態に揃えるのが重要。で、棚ダボ用凹みの位置にポンチで凹みを付ける。

凹みを付けた場所にドリルで穴を開ける。細いのから始め太いのに順々に、丁寧に開ける。で、万力を外してパカッと開けてみると最初の写真のように内側にキレイに凹みがついている。なるべく穴の深さを棚ダボに合わせた方がカッコ良い。深すぎると白アリの穴みたいで不安になる。
中々面白いので今度何かで使ってみたい。本棚ではなくもっと軽い物の時とか。
反りの呪いは封印されたが復活する日を待っている‥ スノコ本棚その3(2016/8/17)
スノコ本棚が全く違った形で完成。反りのせいで下段にも横棒が必要となり下部分を付けた。台輪って言うらしい。反りのせいで棚ダボと棚板凹みの位置が上手く合わず固定することになった。反りのせいで夏休みがつぶれた。反りのせいで妻と険悪な雰囲気になった。

棚板を棚ダボで受けるのではなく棚板の下左右に横棒を付けて棚枠に固定した。

横棒には1×2材を使用。下段棚板用のちょっと長い横棒と上段棚板用の短い横棒を準備、ネジ留め用の穴を開けたところ。

入れる予定の本を仮置きし、ちょうど良い高さに横棒を万力で固定。あー、今回は万力様様だ。実際に棚板を上に置いてみて良さそうならネジ留め。

この地味な作業を棚板の数だけ繰り返す。途中で本棚を作っているのか本の整理をしているのかわからなくなる。その内棚板の高さを変えたくなったら横棒と棚枠を固定しているネジを外せばよいのだ、などと自分に言いわけ。

棚板を全部つけ終わったら金具で壁に固定。壁裏センサーで木のあるところを探してその場所に合わせる必要がある。で、やっと最初の写真のように完成。バンザーイ!
紆余曲折あったし他の事もやりながらだから全部で4日くらいかかった。賞味2日半くらい? ともかく反りが凄かった。そして反りは抑え込んだだけでなくなったわけではないのだ。しっかり本棚の中にはひずみが残っており、それをネジ留めて矯正しているだけ。
わはは! これで終わりだと思うなよ! 今回は封印されたが、いつの日か必ず復活してやる! という悪魔の声が聞こえるかのようだ。
1×4材が1820mmで1本約300円、1×12材が1820mmで1本約2000円。横棒を考えても1×4材なら半額くらいで作れる。安いは安いが反りとか見栄えとか考えると1×12材でも良いのかも。
値段は途中で変更が多かったので正確には不明。ベニヤ板は家にあった押入れ天板の端材だし。それを除いて大体7000円位、全部作っても1万円いかない、と思う。僕の時給がとんでもなくかかってるが夏の思い出プライスレスってことで(キリッ)。
↓予想外連発のDIYで予定を立てるのは激ムズ。
↓DIYは多様性に対応可ですよ!
↓僕は反りと戦いました。
↓不器用でもDIYやってれば多少は器用になるかも?
↓DIYやってると時間がすっ飛ぶのは集中の証?
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