「好き」で対抗したい
まず表紙が凄い。「シゴトは選ぶな、選ばれろ。」ってフォントが一番デカい。著者名よりも、タイトルよりもデカい。おそらく「仕事」でなく「シゴト」ってところにもこだわりあるんだろうね。そんなこだわりが詰まった本です。

スタートライン
仕事に選ばれた人たちの話だから、みんな楽しそうに仕事をしている。ワーカホリックなんて言葉が出てくるけど、仕事が趣味みたいになってる人がチラホラ。行き過ぎも困るけど、仕事を楽しめるに越したことはない。
20~60歳まで毎日7時間年間260日働いたとすると72800時間、対して80年間で毎日6時間睡眠の人が起きている時間は496400時間活動できる。一生のうち約15%が仕事している計算になる、……思ったよりも大したことないか。
それにしたって40年間くらいずっと働くわけだから、モチベーションを保つのがムズイ。若い頃に好きで選んでも、気が変わったり、飽きたり、体力的にキツくなったりする。自己啓発本読んで効率アップを図ってるけど、寄る年波には勝てない。やっぱり仕事自体を楽しむのが良さげ。
気になったのは焼き芋の話。「目標に到達してからが本当のはじまり」的な言葉に激しく同意。でもって次の目標ができて、そこに到達して、また次の目標が……、みたいにどんどんブラッシュアップしていけたら嬉しいよね。もちろん好きだからできることだろうけど。
その昔、部活でパートリーダーになったときに思った。選ばれてリーダーになって終わりではなく、役職上リーダーになった後、実際の行動を通してリーダーになっていく、みたいな。そんな四半世紀前の出来事を思い出しました。
僕もまた漫然と仕事をするのではく、目標を持って毎日有意義に過ごしたい。あれ? そういえば特に仕事の目標とか持ってない? ……そう考えると僕はまだスタートラインにすら立っていないのか。まあそんなもんかもしれないけど、考えてみます。
どうしようもないよ
そんな調子で前向きになってたら最後の話なのですよ。仕事を辞める話。これはもうどうしようもない。自分も変わるし、環境も変わる。
たとえば僕の場合、学生の頃と同じような事をずっとしているんだけど、昔はめっちゃ楽しかった。学生だから就業規則とかなく、夜の3時に帰って朝の9時に学校に行くとかしていた。その頃の話を同僚に聞くと、会社員でも似たような感じだったっぽい。
体力があったからこそできたことだろうけど、やっぱり楽しかったからってのもありそう。今そうでもない理由を一言で表すと、飽きたんだと思う。記憶力も衰えたし、発想も凝り固まった。やらなきゃいけないことも色々あるし、地味にやる気をそがれる。
あとあれだ、希望が持てない。上の方に目をやるとあんまり楽しそうに見えない。疲れていたり、管理ばっかりでストレスたまってそうだったり、もちろん体壊してる人もいる。ああなりたいなー、って気持ちにはならないのですよ。
ここに環境変化が加わるとさらに恐ろしいことになる。知り合いは家電メーカーに就職した奴が多い。僕が学生の頃は日が昇る勢いで急激に景気が良くなった分野、……急激に立ち上がったものは急激に落ちる。
会社の方針変更や撤退やらで、転職したり全く別の分野に移ったり、そんな話をよく聞いた。年賀状で「今年はどうなるんだろう……」なんて言われてもかける言葉ないよ。そういえば実家に帰って仕事を継いだって話もある。
これらすべてのマイナス要因を吹っ飛ばすのは何か? 給料と「好き」しかなさそう。でもって給料は分が悪い。会社員なんて椅子の数が決まっているうえにタカが知れている。マイナス要因を打ち負かすには心許ない。ということで「好き」に期待。
十年一日の会社員生活において、モチベーションを保ち続けるには自分から動くしかないっぽい。「昔好きだったから」って惰性だけではダメで、折に触れ更新する必要があると見た。理想は毎日能動的に、脳トレですよ。
それでもダメなら? その時はビズリーチですよ。ただし僕みたいに歳を取ってからはムズイし、同じことの繰り返しになる可能性がある。だとすれば趣味の世界に生きて、そこでの成功を目指した方が前向きじゃね? 結局能動的になって、仕事も楽しめるようになれば最高。
などと今日も余計な事を考えた。仕事についてなんてあらためて考える機会ないじゃん。だからこそ、他人の仕事を覗き見ることが良い刺激になりました。それにしても焼き芋屋って儲かるんだね。面白くて考えさせられる良本。








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