*「晴耕雨読その他いろいろ」2025/3/2投稿記事の修正転載です
「デブを捨てに 平山 夢明」でまじめに生きようと思った(2025/3/2)
ストーリーがクズ物語でテーマがクズ、キャラクターもクズ。あえて言おうクズであると。それほどダメ人間がそろってます。
クズの需要
クズの話は昔から需要がある。一番有名なのは『人間失格』? でも要素としてはたぶんもっと昔からあって、古事記にもいっぱい出てくるよね。流れとしてはそれやっちゃダメでしょ、ってことをやってしまい案の定失敗、みたいな? そう考えると寓話的な気がする。
このパターンはみんな大好きで普遍的に扱われてそう。文章が残されるずっと前から、口伝的な失敗談や笑い話としていっぱい語り継がれてそう。今だとスカッと的なのも関連ありそう。
ただし主人公がクズってのはわりと最近な予感。ストーリー重視の物語ではなくテーマとして人間の弱さに焦点を絞った文学の登場を待つ必要がありそう。不勉強でサーセンだけど。
そこで気になるのはクズだってやるときはやるぜ! で終わるか、最後までクズであり抗うだけ無駄、かってところだ。前者のほうが比較的ストーリー重視っぽい。後者は純文学でないと許されなさそう。太宰治は人生含めてこれを表現してるから凄い。
この本? この本は両方ですよ。
クズの呪縛
一番気になったのはここですよ。どうすればクズに陥らないか、陥ったとしても脱出できるか。残念なことにスタートは運、完全な親ガチャだ。クズ親に育てられるとかなりの高確率でクズになる。
何しろスタート時点では判断基準をもってない。クズ親のクズ行動でもお手本にするしかない。運良く、あれ? おかしくね? と気付けたらクズ親は反面教師にするべきだ。だとしてもクズ親に植え付けられた判断基準、常識が邪魔をする。まさに呪縛だ。
ただしこれに関しては多かれ少なかれ誰でもありそう。親レベルの話ではないけど前時代の判断基準はある意味呪縛だったりする。
昔は全然OKだった体罰やパワハラで左遷されたとか、今となっては通用しない古臭い努力を延々と繰り返し成果を出せないとか、お金の話は卑しいと敬遠してお金に困ってるとか、全部呪縛じゃね?
これらに関しては答えがあるわけでもない。今はちょっと調子が悪いだけでそのうち元に戻るかもだからムズイ。この辺り自分の頭で考えて悔いのないようにするしかなさそう。
いっぽうで明らかなクズ行動、めちゃくちゃ攻撃的とか、どうしようもなく怠惰とか、病的な嘘つきとかとは距離を置くべきだ。これらは時代や場所を選ばずおおむねクズと考えてよさそうだ。少なくとも社会的ではないしこれらが普通な社会は滅びる予感。
脱出、……も難しい。歳を取ると怒りやすくなるし行動力も低下する。さらに悪いことに僕はよく冗談を言う。これも嘘と言えば嘘だ。明らかに反社会的なレベルではないとしても、クズへの道はわりと身近にありそう。
ちょっとした失敗や気のゆるみで簡単に転落するかも。後はもうデススパイラルですよ。ということで気を引き締めてまじめに生きようと思いました。お話としては北町貫多っぽい。あれをもうちょっとエンターテインメントにした感じで面白く読ませていただきました。
↓真面目に分解掃除しました。
↓真面目に地面に固定しました。
↓勢いがあるのは良いことだけど、変な方向に行きたくはない。
↓むしろ行動力すごくね?
↓お宝ゴロゴロ、……ちょっとおなか一杯になるけど。









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