*「晴耕雨読その他いろいろ」2024/8/16投稿記事の修正転載です
「ビニール傘 岸 政彦」でみんなそうだよねって思った(2024/8/16)
ストーリーが現代社会的アレでテーマが誰かと話したい、主人公は話せない人。そうなんだよね、僕も誰かと話したいのだよ。

みんな話したい
著者は社会学者、という紹介文を読んで直感した。これは昔読んだ本だ。おっさんあるあるですな。昔はいざ知らず、今回気になったのは誰かと話したい、って言葉。そうなんだよ。誰かと話したいのだよ。
なんだけど話す相手はいないし、そもそも何話したいのか自分でもわかってない。だから流されるように過ごしてカップ麺なんか食べてるわけだ。
ここでいう「話したい」には二段階あると思う。ともかく聞いてほしい、と都合の良い相手がほしい。後者は高望みだけど前者はぜひ欲しい。だからこそカウンセラーとかキャバクラとかが儲かるわけだ。話を聞くのは重要。話を聞くってのは難しい技術だ。
たとえば僕と妻の会話はあんまり良くない。この段階の望みは黙って聞いてくれれば良いのに、ついついあれこれ言うわけだ。そんなこと言ったって努力が足りないからじゃない? こうすればよかったんじゃない? みんなそうやって我慢してるんじゃない?
なんて調子で、お互い余計なことを言う。まあこれはこれで楽しいのだが、黙って相槌打ってくれればそれだけで十分なのだよ。でもそれができない。
難しいから自己啓発本が売れる。人の話を聞くのが上手い人はこうやってるんですよ、あなたもここを気にすればスキルアップできますよ、なんてね。でもだいたいの人は本を読んでも下手だからカウンセラーに聞いてもらう。
あの人たちは訓練を受けたプロだから僕と妻みたいに否定しあったりしない。イイ感じに聞くだけ聞いて、たいていはそれで問題解決。凄い人は好ましい方向にそれとなく誘導してたりして。答えはきっと最初から相談者の中にあるんだろうね。
そこまで重たくない人はキャバクラとかスナックに行く。あの人たちもプロだからね。イイ感じで人の話を聞いてくれそう。……え? 僕? 面白そうだから行ってみたいけどお金がないのですよ。
お金の匂いが……
僕みたいにキャバクラに興味があるけどお金がないとか、ハードル感じちゃうとかそういう人はけっこう多そう。さらには本人が気づいてないだけで実際は誰かに話したいってパターンも多いんじゃね? ……そういう人がハマって太客になりそうだけど。
そこには目に見える需要があって潜在的需要もたっぷり。現代社会はますます孤独な人が増えているっぽいから成長性も十二分だ。ということでお金の匂いがする。ただただしゃべりたい人に場所を提供するマッチング系アプリ。イイ感じに話を聞いてくれるAIを提供するアプリ。
そんなビジネスはもうすでにあるんだろうね。普通の人間はただ話を聞くとか難しいだろうけど、素人同士でもそういう規約を作っておけば少なくとも最初は大人しくしてそう。AIだったらその点バッチリだしね。
問題は次の段階、都合の良い相手がほしい、ってのだと思う。そもそも、「黙って話を聞いてくれる」時点でわりと都合が良い要求だ。さらに人間同士だとその先に進みそう。片方は話すだけでOK、もう片方は好きになったから会いたいとか。最初から出会い目的もありそう。
そう考えると、やっぱりAIのほうが良さげ。自我を持つまでは黙って話を聞いてくれそう。でもAIとしかしゃべれない人の社会問題とかありそうだよね。なんて話はドラえもんにあったような気がする。探せば他にも出てきそう。
ここはやっぱりお金を払ってキャバクラにいくか、対人恐怖症覚悟でAI導入か……。などと今日も本の内容と微妙に関係あることを色々と妄想できて満足。楽しませてもらいました。
ちなみに以前読んだときには純文学とかそういう方面に興味を持ってたっぽい。やっぱりいろいろ変わるもんだ。
↓親ではなく僕が年齢的に近くなってきた。
↓美味しいものを食べれば話も弾む?
↓聞き書きAIが完成すれば誰でも小説家になれるかも。
↓昔はすごかったのだろうなぁ、って感じ。
↓発達障碍児の父親としては主人公の発達が気になる。









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