「晴耕雨読その他いろいろ」2024/3/29投稿記事の修正転載です
「ガッツン! 伊集院 静」が深く考えずに書いたっぽくて良い感じ(2024/3/29)
ストーリーが麻雀大学生物語。テーマが坂で、主人公が昭和男子。本の内容と同様にあんまり深く考えずに書いた感が良い。失礼?

ダンディじゃない
その昔「受け月」を読んだときの感想は「渋い」だった。伊集院静に対する世の中の評価を見ると「大人カッコイイ」とか「ダンディ」とかそんなイメージがある。でもこの話は全然違う。題材が麻雀、ってのもあるけど古臭くて泥臭い感じ。
昭和生まれ、とはいっても途中から平成の僕にはあんまり馴染みがない。僕の親世代、年の離れた兄世代的な印象受ける世界。もちろん嫌いじゃない雰囲気。ひょっとしたら僕はドリカム状態の話に弱いのかも。
それよりなにより、あんまり深く考えないで書いたような気がしてならない。意味深な人物が出てきて特に何もなく消えることが多い。場面転換、時間前後も多く、視点がわかりにくいから感情移入しづらい。
これらの理由から「ダンディ」ってよりは「ガムシャラ」的な無鉄砲の考えなし話に思える。これは全て本の内容の通りであり一番最初に書かれてたりする。なのでとても楽しく読ませていただきました。
考えるべきか否か
僕らは考えずに突っ走るべきか? そりゃ絶対違う。考えることと、直感で動くことと両方を混ぜたり、時間を分けておこなったりするべきだ。
スポーツなんかはわりと直感を重視するほうだと思う。基本動作を体に染み込ませいざという時に考えるより先に体が動くようにする。それにしたって自分の試合をビデオで撮っておいて後から見返したり、創意工夫したりは必要だ。やっぱり考えなきゃダメ。
頭を使う系はもっとだろう。基本の基本ならルーティーンでこなせても考えなしに突っ走るだけだと大変な目にあいそう。こんな感じで考えることと直感で動くことは両輪みたいなもんだと思ってる。どっちが欠けてもうまくいかない。
たしかに、煮詰まって行動あるのみの局面もあるだろう。静かに考えて動かないのが吉な場合もあるだろう。でもやっぱり長い目で見れば両方必要じゃね?
ただし、考えずに行動して大成功を収めることがある。たまたま運が良いとかじゃなくて、大体の人間が経験済み。言語の習得、一般常識の習得だ。この時だけはほとんど何も考えず超複雑で難しい物事を身につける。考えるよりも先に体を動かし見事に結果を出す。
同じことをしたいなー、と思うが今となってはどうやったのか我ながらわからない。ひょっとしたら、才能ある分野なら可能かもだけど、どうなんだろうね。
そこまででもないけど直感がものをいう局面が二十台前半くらいなんだと思う。特に一人暮らしの大学生なんて知恵と力に加えて、自由も手にして一気に世界が広がる。これは生命の進化でいうところの大爆発状態だ。特に何も考えずノリで作ったみたいな面白生物が登場する。
そういう状態なもんで考えずに突っ走って良さそう。ここでひとつ気にするべきなのが危機意識なんだと思う。いくら大爆発状態でも体力に有り余る大学生でもヤバい所に突っ込んだら終わる。それだけは気を付けるべきだ。
この状態は理想でもあると思う。深く考えずに手を動かして気がつけば上手くいっている。最高だ。なんだけど世の中そんなに甘くない。十分練習を積んで、そろそろ頃合いだと思って直感勝負に挑んでも役ができないことがある。っていうかそのほうが多そう。
だからこの小説は第一部完なんじゃね? などという妄想が広がる大変面白い本でした。違ってたら失礼だけど解釈の仕方は読者の勝手だしー。ちなみに僕は麻雀わかんないので勝負シーンは右から左。それでも十分楽しめる良本でした。
↓秘密基地的なワクワク感が魅力。
↓僕くらいの年寄りが何も考えないとあっという間に寿命。
↓発作的な行動もまた直感だよね。







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