『特急「北斗1号」殺人事件 西村 京太郎』時刻表記に凄味を感じる

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2023/7/7投稿記事の修正転載です

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「特急「北斗1号」殺人事件 西村 京太郎」は時刻表記に凄味を感じる(2023/7/7)

ストーリーが鉄道ミステリでテーマが非日常/日常。主人公が十津川警部。時刻表記の細かさが旅情を醸し出してて良い雰囲気です。

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旅情がハンパない

何でこんなに旅情を感じるかというと時刻表記がポイントな気がする。六時でも、六時一分でもなく六時〇一分ってところが良い。これだけで一気に雰囲気が感じられる。小さい頃乗った昭和の無骨な車両が思い出される。もちろんJRじゃなくて国鉄ですよ。

そんな非日常的感覚の中、さらに非日常的な展開が繰り広げられ話の続きが気になってしょうがない。この本は自分で選んだものではなく、息子が中古屋で買ってくれたものです。

西村京太郎の名前は有名だしテレビでは見たことあるけど読むのは初めて。旅情と引き込まれる感がすごくて流石人気ミステリーシリーズだと痛感しました。

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後半ちょっと残念

あまりの面白さにもう一度息子にお礼を言ったほど見事だった。……なんだけど個人的に後半はイマイチ展開。どこか行ったら新しい話を聞いて、聞いた話をもとにどこか行ったらまた新しい話を聞いて……、って感じの繰り返しに思えた。

実際の捜査ってのはそんな感じなのかもしれない。派手さも意外性もなく地道な砂金探しのような作業。そう考えればリアルだ。などと納得しつつ、前半の期待が大きかっただけに後のほうの肩透かし感も大きかった。

失速のもうひとつの原因は時刻表記のなさがあるかも。後半にはほとんど電車が出てこず、したがって旅情を感じさせてくれる時刻表記も少ない。ということで今日も勝手にテーマを決めさせていただくと非日常/日常なんだと思う。

前半が非日常であって、後半の日常がそれを際立たせる、みたいな感じ。これが今風ミステリだったらキャラクターでもって読者を引き込もうとするわけだ。それをこの本では非日常でおこなっている。

旅情と不思議な展開でページをめくる手をとめさせない。後半の日常では警察もリアルだし登場人物の日常も明かされる。あんなことがあれば旅にでも出かけないとやってられないだろうね。

そんなことを考えつつ今日も勝手に満足しました。……今度はもっと全編電車だらけのを読んでみようかと思う一冊。

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