*「晴耕雨読その他いろいろ」2021/1/1投稿記事の修正転載です
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 村上 春樹」は相変わらずの面白さ(2021/1/1)
ストーリーが村上春樹風でテーマが世界の終わり。たしか学生時代に読んだことがある。それって四半世紀前の話で当然のごとくすっかり忘れててとても楽しめました。我ながら素晴らしい老人力。
大好きな村上春樹作品の中でもトップクラスに面白かった。村上春樹にしては理路整然としている。もっとわけわかんないけど面白い、ってパターンが多いがこの話はわりと親切だと思う。
その辺りは人それぞれだろうけど僕はこのくらいがちょうど良い。もっと雑然としててクエスチョンマークだらけで終わるような強引な面白さがほしい!って人もいるだろう。反対にもうちょっと色々教えてよ、これじゃあモヤモヤしちゃう、って人もいるだろう。
僕はこのくらいで、欲を言えばもう少しだけ勢い重視がいい。ダンス・ダンス・ダンス方面にあと半歩くらい。でもいずれにせよ、そこにはそこの良さがあると思う。これって正解のないことでは。書き過ぎれば面白みが失われ、書かなければ困惑させる。ちょうど良いって難しい。
それとは別に他のパラメータ的にも僕はこの話を気に入っている。他のパラメータ? 同じことかな? よくわからないが、初期の作品に感じられる無理やりな面白さと、最近の作品に見られる成熟した面白さとのトレードオフだ。それが僕にとってちょうど良い辺りに感じた。
その度合いを表す端的な値が、登場する女性の数に対する主人公と関係を持つ女性の割合じゃね? この割合が高いほど無理やりな面白さがあり、低いほど成熟した面白さがある。滅茶苦茶な考えだけど僕はそんな気がする。
そうなってくると気になるのが両立だ。さすがにこれは無理な気もするが両者を使い分けることが出来るだけで相当強力だろう。話に合わせて、これはこっちのアプローチが面白そう、とか出来たら凄くね?
そんなことが出来る人がいるのかどうか不勉強なので僕は知らない。まだまだ色々な本を読んで僕なりに考えてみたい。今日も本の内容と無関係なことを考えて、とても良い自己満足でした。
↓この本でもモテモテ。
↓2つの物語の行き来が魅力的。豆腐じゃないんだから。
↓そういえばWindowsアクセサリにもピンボールあったよね。
↓我ながらよく描けたマインドマップ。……落書き?
↓読むたびに違う感想にたどり着ける幸せ。間口が広いのかね?





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