『羊をめぐる冒険 村上 春樹』は一見馬鹿らしいが細部までしっかり

banner-02book-00novel 小説

*「晴耕雨読その他いろいろ」2019/3/22投稿記事の修正転載です

広告

「羊をめぐる冒険 村上 春樹」は一見馬鹿らしいが細部までしっかりしていて面白い(2019/3/22)

ストーリーが羊をめぐる冒険でテーマは細部までしっかり。

タバコの開発者は仕事でタバコを吸い仕事の合間に好きなタバコを吸うとか。別に僕は仕事でも何でもないが、あ、この本読んだ方が良さそう、と思い図書館で色々借りてきて読む。そうして借りてきた本が新たな楽しみを僕に教えてくれる。でもそうでもない本も当然ある。

僕にとって合間に楽しむ好きな小説、絶対にハズレのない小説家の一人が村上春樹だ。もぐもぐ。

最近僕はストーリーに注目している。やっぱりストーリーは重要で面白ストーリーは文句なく楽しい。一方で面白テーマは面白いと思うまでに時間がかかる。よく噛まないと味が出てこない。

この本のストーリーはそれほど面白いだろうか? 羊を探しに行くだけだよ? それなのに読んじゃうのだよ。なんで? もぐもぐ。

図書館に返却したので正確ではないのだが、一見馬鹿らしいが細部までしっかりしている、的な発言が出てくる。それが正にこの話だ。背筋が寒くなったよ。だっていい年した大人が羊を探しに行くんだよ。バカバカしいじゃん。

でも読み進めるとやたら真に迫る。有り得るかも、と思ってしまう。どうもその辺りの細部までしっかりしている感じ、妙に真実味がある感じが独特の文章と相まって面白く読み進めてしまう理由では。もぐもぐ。

それってひょっとして最近僕が気にしているストーリーの面白さ、キャッチさとは全然別方面の魅力? とんでもなく寿命の長い普遍的な魅力なんじゃね? と思ってしまう。それに捕まったが最後、読者はどこまでが虚構か分からなくなりどんどん勝手に深読みする。

例えばこの話は人生そのもの。よく分からないまま何かに巻き込まれ、大きな力に操られ右往左往し、結局大事なものを失ってしまう。生まれてから死ぬまでじゃないか! なんて思ってしまう。もぐもぐ。

もちろん作者の意図は知らないが暗示にかかっているのだからしょうがない。読者をそこまでの状態にしてしまう大変魅力のある面白さだ。憧れるけど無理だな。凡人素人が手を出せる領分じゃない。横目で羨ましがりつつキャッチさの方を追った方が良さそう。

あとあれだ。この本に出てくる、もぐもぐ、って凄いね。こんな文章書いてみたい。大変勉強になりました。

↓幻想的な感じがするんだけど、現実っぽいのが不思議。

↓日本とは思えない独特の雰囲気が好き。

↓五反田君ならうまくやる。

↓楽しい方向に勘違いしたい。

↓休憩を待つよりなら道のりを楽しみたい。ムズイけど。

コメント

タイトルとURLをコピーしました