*「晴耕雨読その他いろいろ」2018/11/9投稿記事の修正転載です
「ノルウェイの森 村上 春樹」は相変わらず凄い(2018/11/9)
ストーリーが幻想的現実っぽい話でテーマが強さ。何が凄いって核心についてあんまり書かれていない、って所。もちろん上記テーマとか核心だとかは僕が勝手に考えるものである。なので僕が見当違いってのもある。
じゃあ核心について主人公の考えが書かれないならどう表現されるか。ひたすら行動で示されている。最初は非現実的な話っぽいなー、と思って読み進めていた。でも一切そういうのはなく現実にあり得る話。でも幻想的。
ヒロインの存在が幻想的なのだがでもまあ分かる気がしないでもない。事実は小説より奇なり、って言葉があるが小説を読んでいるときに思い浮かぶとは。
で、まあここまでのことは中々ないだろうが多かれ少なかれ経験があるのでは。こう決めた!はずなのだがどうしようもないことが。そのまま進むのか予定変更するのか。答えがないだけに悩む。
だとすれば決断の時の気持ちは嘘か? その先に答えがなさそうだと分かっていても? 他により良い道が提示されていても? 大抵の人は結婚式で死が二人を分かつまで~、的な誓いを立てる。じゃあ離婚する人は嘘つきか?
嘘つきとも言えるしその時はそのつもりだったので本当です、とも言えそうだ。止むに止まれぬ理由で方針変更します、なんて人に嘘つき! と言えるか。たぶん誰にも言われなくても自分でそう思ってしまう人はいる。
どちらを選ぶにしろ強さが必要だ。その先に破滅しかないと分かっていても最初に立てた誓いを貫く強さ。あるいは何かのために誓いを破る強さ。え? これ弱い場合どうなるの? どうにかして誤魔化すかさもなければ精神を病むか。どちらにしろ不運だというしかない。
じゃあ我々はどうするべきか。強くなけりゃいけないのだろう。何かあった場合に対応できる強さ。状況を整理して良さそうな方を冷静に判断できる強さ。
あー、難しそうだ。どうも僕には難しすぎた気がする。今はこう思うのだが他に色々考えるべきことがあってそれらも大事な気が。そのうちまた読んでみようと思います。
↓タイトルに反して閉塞感がすごい。
↓いろいろ考えだすとステップは乱れそう。
↓読み終わったら何とも言えない倦怠感。
↓偶然だから意味なんてないよ、って言うのも味気ない。
↓調和って言っても配分は人それぞれだからムズイ。



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