『雨のなまえ 窪 美澄』は恋愛における勘違いとダメ人間の話

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「晴耕雨読その他いろいろ」2016/3/8投稿記事の修正転載です

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雨のなまえ 窪美澄(2016/3/8)

・微妙
恋愛における勘違いとダメ人間の話
・勘違いは恐ろしい

以前短編集を読んだ時に気が付いた。短編の集まりとは言っても何らかのテーマに沿って集められたりあらためて書き下ろされたりしており、それを考えながら読むと楽しい。作者はどう思っているのか知らないが、その時は自分で納得できるテーマを見付ける事ができ、とても満足した。

今回もその時の面白みを味わいたくて頑張って探した。一生懸命探した。でもよくわからなかった。作者は女による女のためのR-18文学賞を受賞している。今まで読んだ中でこの賞を取った人の本は僕に合わないものが多かった気がする。しいて言うならダメ人間の話だ。

しかしもうホントどうしようもないダメ人間、ではなく一見分からないが普通の人の中に潜むダメ人間の話。なのでダメ人間のどうしようもない失敗談、誰が見てもこりゃダメだろ、というエピソードではなく、何となくしょうがないなぁ、という悲壮感ただよう短編集な気がする。

ちょっとした勘違いだったり、凄く嫌、ではなく何となく嫌、だったりそんな感じの違和感がもとでとんでもない事の引き金を引いてしまう。あるいは少しの兆候を期待から拡大解釈して道を踏み外してしまう。なんと恐ろしい事か。

一番衝撃的だったのが最後の話の人が別居している理由。思わず妻に少しは優しくしようと思った。とか書いていたら結構興味深い良い本のような気がしてきた。人間について学ぶのが文系でありそれを書きだすのが文学だとするととても面白いテーマだ。

じゃあ何で僕が気に入らないかというとどうも被害者の方を考えてしまうからだ。ちょっとずつ積み上げて何とか手に入れた生活をそんな変な勘違いや違和感でぶち壊すとは何事だ! と思ってしまう。

でもそんな自分勝手なのが人間じゃん、と言われればそれまでだがやっぱり嫌だ。気のせいかもしれないが何となくこの本ではそれを容認している気がする。しょうがない、みたいな。だから僕は気に入らないのかも。

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