「晴耕雨読その他いろいろ」2016/2/9投稿記事の修正転載です
デパートへ行こう! 真保裕一(2016/2/9)
普通に面白い。だが疲れる。大皿の上に色々な料理がチョコチョコ乗っかっていてそれを少しずつ食べる感じ。おいしいのだが品数が多いので小間切れ感があり、疲れてしまう。
様々な問題を抱えた登場人物がそれぞれの理由で偶然一カ所に集まり、色々あって各自の問題が解決する、というパターン。お話の一つの形式なのだろうか、三谷幸喜の有頂天ホテルがそうだったし、東京駅を舞台にした小説もあった気がする。僕が知らないだけで他にも色々あるのだろう。
このパターンの最大の弱点は盛り上がる⇒別の話、の繰り返しになるところ。このパターンに限らず途中で舞台が2つに分かれて同時進行することになったら何でもそうだろうが、何しろ4つも5つも場面が複雑に転換するのでじれったさというかもどかしさが半端ない。
映画とかドラマだったりだと大丈夫なのかも。例え場面転換してもそれぞれの役者を見れば今誰の話で誰と同行してて、とかわかる。でもこの話は始終真っ暗闇の中なのでその手を使う事も出来なさそうだ。
他には大団円にしなければならない、ってのも大きな問題となる。それぞれいろんな困り事があったけど大体解決、でも一部はまだ未解決何だよねー、では何だか締まりが悪い。
全部解決しようとすれば情報量も多くなる、あるいは少ない情報量のはずなのに登場人物がやたら鋭くなって正解を推測する、という名探偵顔負けな事をサラッとやってのける必要が出てくる。
しかもこの話の場合最後の最後でねじこんだ感のあるエピソードが突然出てきてもうお腹イパーイ、となってしまう。最後はなるべくみんな一か所に揃って問題解決、というのも、このパターンの理想なのだろうが、それをやろうとするとさらに自由度がせばまってしまう。
もともと予定調和的なのが完全にゴールに向かうレールの上をひたすら進む感じになる。まあそこがある種の魅力なのかもしれないが。話的にはよくもまあここまで複雑な話を最後までしっかりまとめたなぁ、という感じで頭が下がる。
でも面白くて頭が下がる、ではなく大変だったろうなぁ、で頭が下がる感じ。自分の変な小説をアップしたらプロの作家のきちんとした作品について気楽に感想を書けなくなるのでは‥、と思ったが、自分の事はしっかり棚に上げて好き勝手書けるものだ。
↓ミもフタもないよ。
↓今ではアニメ、ゲーム的な小説の割合がさらにアップ。
↓変人は使いどころが難しい。
↓アクが強くてもしっかり推理小説。
↓大団円ではないけどしっかりと方向性がありました。







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