「晴耕雨読その他いろいろ」2016/1/13投稿記事の修正転載です
ぼくは勉強ができない 山田詠美(2016/1/13)
これまた何度読んだかわからない本でありお気に入りである。主人公やその周辺の人間の意見に対しては賛否両論だろう。何しろ極端だ。もし息子がバーで働いている年上の女性と付き合っていたら良い気分はしない。
ユニークなのは大歓迎だがあまり特殊なのでは心配になってしまう。失敗しなければ学べないことも確かにあるが一度の失敗で取り返しがつかないことだって結構あるのだ。変な人間と友達になっていじめ殺されでもしたら悔やんでも悔やみきれない。
山田詠美はそのような人生を歩んで成功したかもしれない。でも同じように特異な道を突っ走って身を滅ぼした人間も多い、というか失敗した人間の方が多いだろう。もちろん意味のない、くだらない常識は世の中にたくさんあるが、多くの常識にはちゃんと意味があり有用なのだ。
そうやってただ同意するよりも自分で考える機会を与えてくれることに価値がある。毒にも薬にもならない当たり障りのない意見ではなく、劇薬か良薬かの瀬戸際な意見ばかりなので思考が刺激され面白いのだ。
おそらくこの本に書いてあることを鵜呑みにしてただ同調するだけだとどうしようもない人間が出来上がる。考えた人間が当たり前だと思い省略した条件が抜けており、役に立たない場合がある。自分で考え、咀嚼して血肉にしてこそ味のある人間になれるのだろう。
そういう意味では高校生ではなく大人に読んでほしい、というあとがきは納得である。高校生には劇薬となる場合が多く変な影響を受けてしまうのかも。
あ、内容は高校生のさわやかな話なので変な考え抜きでも楽しめる。山田詠美の魅力的な描写のせいで主人公は何だか感受性豊かな詩人みたいになっていてそれもまた面白い。高校生の主人公が極端な生活の中で色々考える。独特で面白い本だ。
↓どちらにしろ能動的なのがポイントじゃね?
↓能動的に何もしないってのも超ムズイ。
↓能動的にも良いけど発作的も面白いよね。
↓小説っぽくないと思ってたけど最後はなぜか小説っぽかった。
↓大人が高校生の話を読むように、僕らは歴史から学ぶべきなのかも。







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