『頭のよい子が育つ本棚 四十万 靖』で雑多で賑やかな本棚に憧れた

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*「晴耕雨読その他いろいろ」2015/9/3投稿記事の修正転載です

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頭のよい子が育つ本棚 四十万靖(2015/9/3)

この手の本で興味深いのは漫画とゲームの取り扱いだ。漫画は最近世界的に認められるようになったので、しょうがないから認めてやるか、的な意見が多い。ゲームは害悪という扱いがほとんどだ。

しかし、この本の著者である四十万靖さんは漫画を認めるどころか薦めている。積極的に良いよ、というスタンスは珍しい気がする。

活字主体の本が良くて漫画がダメ、という考えは納得できない。同じように物語を扱っているのに何で?と思ってしまう。確かに活字本には想像力をかき立てる要素があるが、それはプラスアルファのメリットの一つではないだろうか。

現在はインターネットとゲームが、昔は漫画がPTAに目の敵にされ、その前はテレビ。いわく、民放を見ると愚連隊になる。映画は不良がみるものとされていたし、小説だって読むとバカになると言われていた時代があったそうだ。

この本では肩ひじ張らずに漫画も他の本と同様、雑多に並べてみれば、と提案している。活字の本と同列に扱っている印象だ。その点「仕方なく置いてみました」的な雰囲気が漂う中学校の校長先生よりだいぶ考え方が進んでいるのではないか。

雑多に、というのは、様々な場所に本を置く、という意味と、一つの場所に様々な種類の本を置く、という意味の両方だ。

整然とジャンルごとに分けられた本棚の方が明らかに検索に向いており、探すのにも効率的。しかし雑多な本棚、というのは何とも魅力的だ。思えば昔、父の本棚に並んでいた三国志や、祖父の本棚で見たインカ帝国の滅亡の話、そんなのが絵本と一緒に並んでいるのは大変楽しそうだ。

家には僕の幼稚園時代の出席ノート、怪獣ノート、小学生の頃のお小遣い帳、自分で書いた漫画、等々、様々なものがある。これらを息子たちに見せると、とても興味を示すが、同じように僕が読んだ本にも関心を持ってくれたらこの上なく嬉しい。

最も共感できた点は、子供に本を読ませたければ、まず親が読め、という主張だ。本に限ったことではないだろうが、その通りだと思う。この人が前に書いた本も読みたくなってきた。しかも僕の大好きな、家に関する本らしい。

しかし、父親たちも漫画に夢中になった記憶があるだろう、という例として、「紫電改のタカ」は流石に古いのでは‥。様々な本が賑やかに並ぶ光景に憧れ、家中に本棚を設置したくなる、そんな大変良い本だ。

↓独りよがり禁止、ってのが良い。

↓人間って今も昔も同じ感じで面白いよね。

↓どうして子供は面白い走り方するのかね?

↓なんとも不思議なカウンターの裏側。

↓マンガだし子供が興味持ってくれそう。皮肉っぽくなったら困るけど。

↓アクが強い話って大好き。

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